まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2012年12月14日(金) ■クリスマスに話したいいい話、その3…秘密のサンタの謎

昨日は、本当に失礼いたしました。<(_ _)>
やはり、師走ですね。
12月は、こんなことが少し続きそうです。
どぞ、よろしくお願いいたします。


さて、今週〜来週は、
クリスマスに読んで欲しい本や心に残った話、
感動した話など紹介していきますね。

今日は、前回の「秘密のサンタ」の補足です。
この本を読んでいたら、例えば、



レストランで、サイフがなくなったとしたら、
サイフが見つからないといけないけど、
どんな状況だったんだろう、とか、
ラリーさんは、その後、
レストラン男性に会いにいったのかな?
とか、奥さんは、知っていたのかな?
その後、どうなっているのかな?




などなど、疑問を持ったので、
いろいろと調べて見たのです。
すると、いろいろなことがわかり、
しかも、この本に書いてある以上の
すばらしいことがわかったのです。
本当に、すごい話でしたので、
紹介したいと思いました。



さて、秘密のサンタさんは、
ラリー・スチュワートさんという方で、
重い食道ガンを患ったため、

「他の誰かを助けることこそが、
 私たちの生きる目的なのだ」
「アメリカのあらゆる街に
 サンタが訪れるように」 

ということを伝えるために
素性を明かしたことは昨日話しました。





実は、ラリーさん、事業で成功したから、
お金を配っていたわけではないのです。
そうではなくて、
自分が会社を首になり、
うんと惨めなときから、
12月に街角で恵まれない人々に対して
20ドルの現金を配る活動を始めたのです。
決して、お金があったから、ではないのです。
さて、それでは、どんな状況だったのか?




ラリーさんは、
1948年にミシシッピー州で
生まれましたが、幼い頃に両親を亡くし、
生活保護を受けながら貧しい暮らしをしており、
1ドルでも多く稼ぐために必至に
働いたそうです。

そして、ついに23歳で化粧品販売の会社を
設立しますが、その年の11月に倒産してしまいます。
ラリーさんは、ほとんどホームレス状態になります。
お金もなくなり、空腹状態のときに、やけになり、
レストランに入り、思い切り食べてしまいます。
しかし、お金はありません。

これはまずい、ととっさに、
ポケットの中を探すフリをして、
「お金を落とした」と言ったのです。


普通なら、そんな言い訳が通じるはずもなく、
無銭飲食で警察に突き出されるところでしたが、
レストランの男性
(経営者と紹介されていることもあります)
ラリーさんの足下から、

「落ちてましたよ」

と、20ドル札をひろってくれたフリをして、
ラリーさんに手渡してくれたのです。
このおかげで、ラリーさんは
無銭飲食で捕まることもなく、
食事代を払うことができたのです。




このとき、ラリーさんは、内心、
よかったと思い支払いをすませます。

そして、この時の20ドルの残りで、
カンザスシティに移り住み、
警備関係の会社を起こし、懸命に働きます。
そして、この警備会社がうまくいき、
結婚もし、子どもも生まれ
幸せな生活を送ります。



しかし、1977年、
27歳のとき不況で、
再び会社が倒産。




このときもまた、食事代にも困るほどなり、
銀行強盗でもしようかと考えます。
銀行でお金を要求しようとすると、
少女が窓口でお金を預けていて、
それが20ドル札だったのです。



この20ドル札を見たラリーさんは、
レストランで20ドル札を
受け取ったことを思い出します。

「こんなことはしてはいけない」

と、今度はセールスマンとして、
一生懸命に働きます。




しかし、なんと、今度は、
会社の経営が思わしくないことを理由に、
突然解雇されてしまうのです。

またしても、お金に困ります。
このとき、どうしようかと考えつつ、
道の売店に立ち寄り、ポップコーンを頼むと、
店の中の女性は、間違って違う商品とおつりを
ラリーさんに渡します。
みると、女性の顔は、とても暗いのです。



ラリーさんは、この表情をみて、
「お金にとても困っている」と感じ、
おつりの中から、20ドル札を彼女に
クリスマスプレゼントだと言って渡します。

このときの彼女の嬉しそうな顔、
そして、運命の20ドルが、
その後のラリーさんの運命を
決定づけたのでした。




「秘密のサンタ」の
誕生のときでした。 

この後、ラリーさんは、
銀行に行くと、貯金を引き出し、
白いオーバーオールに
赤い服とベレー帽と
サングラスいう姿になり、
困っているような人や
貧しい人に20ドル札を
「クリスマスプレゼントです、どうぞ」
と、言って手渡していったのです。 




自分もお金に困っていましたが、
もっと困っている人たちがいることを、
ラリーさんは身をもって知り、
この活動を続けることになります。

20ドルは、大金ではありませんが、
自分がその20ドルで救われように、
お金に困っている人、貧しい人たちにとっては、
本当に助かるお金でした。



1980年。
ラリーさんは、友人と会社を興します。
今度は、長距離電話の会社で、
ここでラリーさんは、懸命に働き、
財をなしていきます。

不思議なことに、
この活動をすればするほど、
会社の業績はあがり、
ラリーさんの生活は、豊かになって
いったということです。




この間も、毎年12月には、街角に立ちます。
そして、この「秘密のサンタ」は
誰だろうと、街でも噂になるようになります。
しかし、誰かは、誰にも分からないのでした。

この当時に、写メでも撮れれば、
すぐに身元が分かったでしょうね(笑)


もちろん、家族にも秘密にしていました。
ところが、この「秘密のサンタ」活動を
始めてから8年後、
お金を配っているときに、
妻に声をかけられて、
見つかってしまいました。




このとき、妻はこの活動を
許してくれないだろうと、
思ったそうですが、妻は、

「困っている人を助けることは素晴らしいことよ。
 節約して、多くの人を助けられるように
 一緒に頑張りましょう」


と応援してくれたそうです。
このときの、妻のことばは、
ラリーさんにとって、最高の
「クリスマスプレゼント」に
なったそうですよ。




それ以後は、家族もこの活動を陰から
支え続けます。



そして、ついにラリーさんは、
あのレストランの男性に
会いに行ったのです。
すると、この男性…
この方も、すごい人だったんですね。
本当に、驚きました!





この話の続きは、明日書きますね。
どぞ、よろしくです。




■コメントが書ける「ぼちぼち日記」はこちら


 気軽にコメントが入れていただけます。 →「ぼちぼち、お散歩日記」
■「ことば探し」に戻る時→  「ことば探し」
■「ことば探し」メールマガジン(月〜金)発行しています。

 「今日のことば」以外の過去のことばも紹介しています。
  コンパクトで、読みやすい構成にしています。
  →「購読申込み」


 < 過去  INDEX  未来 >


まゆ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加





《旅に行きたいですね〜》