2012年12月15日(土) |
■クリスマスに話したいいい話、その4…秘密のサンタ、恩人に会いに行く |
さて、今週〜来週は、 クリスマスに読んで欲しい本や心に残った話、 感動した話など紹介していきますね。
今日は、前回の「秘密のサンタ」の 補足その2で、続きになります。
ラリーさんは、 1995年に匿名で取材に応じたことが あったそうですが、彼も本人も一切表舞台に 出ようとしなかったし、家族も 出ようとはしなかったそうです。
そして、ラリーさんは、 多くの人に感謝されるにつれて、 どうしても、レストランにいた 男性に会いたいと 思うようになってきます。
そして、ついに、 1999年12月 会いに行くのです。
ミシシッピ州のトゥペロという 小さな町に住んでいる男性に 会いにいったのです。
どうしても、 会いたかったのでしょうね。 自分の恩人ですから…
その方は、 テッド・ホーンさんと言う方でした。 そして、そのテッドさんに、 お礼を言ったあと、 ラリーさんはこう言ったのです。
「あなたがいなかったら、 今の私はなかった。 あなたがしてくれたことを、 いつか私も他の人たちに したいと思っていました。 お金がなくて悪いことをしようと 思った時もありましたが、 この20ドルのことを思い出し、 思いとどまることができました」
と。 そして、テッドさんに 28年ぶりの恩返しをしたのです。
ラリーさんは、そのお礼にと、 テッドさんに1万ドルを渡します。
テッドさんは、断りましたが、 「今あるのは、あなたのおかげだ」 と、言って渡します。
すると、テッドさんは、 受け取ったお金を、なんと、 近所の病気で困っている人たちや 生活に苦しい人たちのために 使ったということです。 テッドさんも、やはり、 すごい人だったのですね。
テッドさんは、その後、 「あの20ドルのことを覚えていて、 それが秘密のサンタ活動に つながったのは うれしいことだし、 すばらしいことだと思う」 と、話していました。
ラリーさんは、その後も、 活動を続けます。
2001年同時多発テロがおこると、 クリスマスにはニューヨークに行き、 ホームレスや職を失った人を中心に 2万5千ドル配りました。
2005年には、 ハリケーンで壊滅的な被害を被った ミシシッピ州を中心に 7万5千ドルを配りました。
そして、2006年、 ついに彼は、 身元を明かします。 重い食道ガンを患い、 死期をさとったからです。 ラリーさんには、世界中に 「思いやりを持つこと」 を伝えたかったのです。
この反響は大きく、2日間で 7000通もの手紙やメールが 彼のもとに届きました。 その多くは、 「自分も秘密のサンタになりたい」 というものでした。 日本、イギリス、ドイツ、中国など、 世界各国から。
2006年のクリスマスも 彼は病気を押してサンタの 活動を行いました。 そして、2007年1月12日、 58歳という若さで、 静かに息を引き取りました。
27年間で700万にの人たちに 150万ドル配ったそうです。
生前、ラリーさんは、 「シークレットサンタ協会」を 設立していました。 「会員資格は少なくとも1回他人への 親切な行為を行うこと」
現在でも申し込みが多いそうです。 そして、クリスマスになると、 あちこちの街で、秘密のサンタたちが、 活動しているそうです。
(※アンビリバボーの過去のVTRと、 HP上の記事を参考にしました)
27年間もこの活動を続けていた ラリーさん、そしてそれを支え続けた家族、 本当にすごいことだなぁと思います。
ラリーさんのこの活動にあやかって、 私も、クリスマス前には、 必ず、誰かに親切な行為をして、 シークレットサンタ協会の会員になる 資格を得たいと思います。
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