毎日タブン補給する
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テイラーはハロルドを絶対に失いたくなかった。 どんなことがあっても絶対に。
例え心のずっと奥のほうに、黒い染みのように消えない言葉があったとしても。 そんなものは認めたくなかった。
必ず2人一緒に降りる。 絶対一緒だ。 どんなことがあっても。
きっと降りられる。 だからとにかく冷静に。 なにができるかよく考えろ。 できることをひとつひとつやっていくんだ。
見て見ぬふりをしてるその言葉。 ハロルドも絶対頭に浮かんでるはずだ。
だが、その言葉を口にさせてはいけない。 そんなことをしたら、本当にそうなってしまうかもしれないから。
だから落ち着け。 落ち着いて行動しろ。
できるはずだ。 今までだって一緒にうまくやってきた。 今度だって絶対切り抜けられる。
それなのに、可能性はひとつひとつ潰れていく。 目論見はあっけなく崩れていく。
ハロルドの言葉や表情に諦観が浮かんでくる。 大丈夫だ、と言っているのに。 ハロルドは大丈夫だと言っているのに!
何故うまくいかない?! 何故状況はもっとも望まない方向へ一直線に向かっていく? このままでは・・・ このままでは・・・
やだよ!やだよ!! やだよ!!!!
ハロルドを失うなんて絶対やだよ! そんなことあるものか! あってたまるか!!
テイラーの絶望と焦りと狂気の叫びがこだまする。 ハロルドを失うかも知れないと思う恐怖に我を失う。 その姿は自制のきかないだだっ子のようであり、なにかが切れてしまった狂人のようであり・・・
愛する大切な人を失いかけている。 その圧倒的な悲しみと恐怖。
そんなテイラーの姿を見た。 テイラーの痛々しいまでの想いをストレートにぶつけられた。 だから悲しくて辛くて涙がでた。
千秋楽。 奇跡のようなチケットを頂くことが出来て、そのうえ今までにない近い席で表情もはっきり見えて。 言葉にできない感激と幸せを味わうことができました。
冒頭部分、ハロルドを起こすところからもう驚きは始まりました。 (なにこれ?!前回と全然違う!) あとはもう一気にステージに引き込まれ、気づけばカーテンコール。
今更前回となにが違ったのか?と詮索しても意味のないことであります。 その上、やっぱり前回からだいぶ日がたっているし、その一度しか見ていないわたしには、比較して「あそこがこうだった、ここがこうだった」といえるほどはっきりした記憶がないのでありました。
ただ、思い出してみればやっぱり前回はとにかく淡々と進んで行ってたなあ・・と。 あと、剛くんにはあまり感じたことがないのですが(ああ、お芝居をしてるなあ・・)という印象を持ったというのはありました。
ですが、今回は違ったなあ・・・ もう、あの場所にいたのはテイラーで。 ただただ「ハロルドを助けたい」ということでいっぱいのテイラーで・・・
そして気のせいかなあ・・・ 堤さんも・・というかハロルドも前回と少し違っていたような気がしました。 どこが?と言われてもうまく答えられないのだけれど・・・
ラスト前、ハロルドの説得に「わかった・・」と答えたテイラー。 実はこの部分、前回は(やけにあっさり了解しちゃったなあ・・)って思った部分だったのですが・・・
今回は違いました。 ずっと、背中でハロルドの言葉を聞いているテイラーの表情が見えていたしょうか? いえ、多分彼の全身から(ハロルドのこの願いを聞いてやれるのは、もはやこの世の中には自分しかいない・・)という思いが溢れてきてたからではないでしょうか。
テイラーのいろんなところから流れ出てた、ライトにキラキラひかってた液体のせいもあるでしょうか? みてるこっちも目や鼻からいろんな液体が・・・
そんな変化も感じられてうれしかった。 前回はたしか笑ったところなんてなかったように記憶してますが、ハロルドのセリフに笑いがおこったりして・・・ そんな部分もあったりして。
これが舞台の醍醐味なのでしょう。 同じものは二度とない。 そして徐々に日々進化して熟成されていくのでしょう。
それを目の当たりにして、舞台観劇経験の少ないわたしなど、言葉もなく立ちすくむばかりです。 圧倒されるばかりでしたよ。
もちろんそれは堤さんの素晴らしい演技があってこそ。 どうの方向からでも、どんな強さででも、堤さんにだけむけてぶつかっていく剛くんを圧倒的な力で受け止めてくださっていたからこそ。
それだからこそ、草なぎ剛は輝くことができました。 あんなにも高見へ飛びあがることができました。
おめでとう、おめでとう。 無事千秋楽を迎えられて。 そしてこんな素晴らしい舞台に出演することができて。
ありがとう、ありがとう。 こんな素晴らしい舞台をわたしたちに観せてくれて。
どんなにかあなたを誇らしくおもったことでしょう。 どんなにか声を大にして自慢したかったことでしょう。 こんな素晴らしい俳優さんのわたしはファンなんだ!と。
いつも思っているけれど。 今回またより強くその思いを深くしました。
雪である紙吹雪が降りかかるくらいの場所に座っていたので、おみやげに紙吹雪を持ち帰りました。 今は小さな透明な袋に入って、パンフレットに挟まれています。
カーテンコール。 6回。
笑顔で手を振っては歓声。 堤さんと握手しては歓声。 ちょっと照れてるっぽい堤さんの手を取って、一緒に両手をあげては歓声。
最後の最後、カーテンがあいたら後ろ姿の2人。 一緒に振り返って満面の笑顔で両手いっぱいの紙吹雪を客席に。 そこで最大の歓声。
わたしは舞台のマナーとか知らないから、ああいうときに名前を呼んだりするのがいいのかどうなのか知らないので、なんとも言えないのですが。
でも、あの笑顔。 あの幸せそうな満足げな笑顔を見ちゃえば。 そりゃあ、「つよし〜!」って言いたくなっちゃうよなあ〜。
だって、本当に可愛くて可愛くて。 さっきまで、あんな深刻な表情で悲嘆にくれていた人と同一人物だなんて思えないくらい可愛くて。
そこにいたのは、ほんとに天使のような笑顔の剛くんなんですもの。
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