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2012年05月23日(水) 紺野祐太、人間であるよなあ・・・



今ちょっと家にいない息子が、昨日の夕飯前所用で急に立ち寄ったとき、たまたま目にした「37歳〜」の予告。
それを見てしみじみと一言。



「剛くんも年をとったね〜」



そう思うのかい?
そう見えたのかい?
それは素晴らしい。



なぜならそこに映し出されているのは、20年もアイドルをやってキラキラなオーラを出してる草なぎ剛じゃなく。
人生をリスタートさせたはいいけど、なんだかんだと問題抱える、40手前の悩める研修医の疲れた顔だからさ。



同じ研修医の谷口くんには、「ポリシーをしっかり持っていて、自分の信じた道を迷いなく突き進む立派な人」・・に見えたかも知れない紺野先生だけど。
だからきっと、なかなか思うようにことが運ばない(と思っている)谷口くんにはまぶしくみえたんだろうけど。




実際彼らよりは長い社会人経験があるから、不測の事態が起こったときにも目に見えてオロオロうろうろはしないけれど。
でもじゃあ、どーーん!と構えて「そんなこと屁でもない!」と思っているかといえば、全然そんなことなくて。



触れられたくない過去の事を掘り起こされれば動揺するし。
怪文書なんかまかれた日には、背筋が冷えるし。



なんとか医師の業務は果たしても、すずちゃんの病気のことにまでは気が回らなくなっちゃうし。
それが、なんとか一応の決着を見たらほっと気がゆるんで同僚と飲みに行っちゃおうとするし。



すずちゃんのお父さんに迫られると、ものすごく逡巡するし。
やっぱり性に合わないみたいだから、大学病院やめちゃおうかな・・なんて思っちゃったりするし。



まさかすずちゃんが自分に別れ話するなんて思ってもいなかったから、うろたえて同僚とはいえ年下の女の子にグチグチ言っちゃうし。
そして、猛烈な喝をいれられちゃうし。



人間であるなあ・・・とつくづく思う。
紺野祐太先生は、当たり前だけど、人間なんだよね。
だから、じたばたじたばたするんだよ。



かつての自分を変えたい。
あんな自分ではありたくない。
だからリスタートする。



こんどこそ、自分で自分を誇れる人生であった・・と言えるようにしたいから。
誰かを不幸にしたことを、見ないふりでなかったことにしてしまうような自分ではありたくないから。



だから、リスタート。
決意も新たに。
自分の信念を信じてまっすぐに。



・・とは思うものの・・・
だからといって再スタートを切った道が自分にやさしいとは限らず。
自分の思うように進ませてくれるとは限らず。



こっちはこっちで壁にぶつかり、道を見失いそうになり。
ちゃんと見つめて受け入れてたつもりだった恋人のことも、実はすべてわかってたわけじゃなかったことに気づかされ。



紺野祐太は苦悩するんだね。
そこがさ、見てて「あ〜・・同じ人間だよなあ・・」って。
ま、当たり前だけどさ。



それでも壁にぶつかり、悪路につまずきながら、紺野祐太は一歩づつ前進していくんだね。
みているこっちに(なんか不器用だなあ・・)とハラハラさせながら。
周囲の人を巻き込みながらね。




しかし、すずちゃんパパ。
ドえらいことを言ったもんだな〜。



まあ、わたしも親だから、そんな気持ちになっちゃうのはわからなくはない。
子どもの体のことは自分のこと以上に、精神的に受けるダメージは大きいからね。



心配のあまり。
子どもを愛しく不憫におもうあまり・・ってことはわかる。



でもやっぱり。
あれは言っちゃだめ。
いくら自分の娘が可愛くても、それはだめ。



そこには自分の娘以外の人生があるのだから。
それもまた大切な人生なのだから。



すべてを受け入れる決心をして、すずちゃんと結婚しようと決めた紺野先生。
どうかどうか、二人がしあわせな人生をともに歩みますように・・と願ってやまない。



どわっとあふれ出たすずちゃんの涙に、またまた「うっ!」と涙がこぼれそうになったよ・・・・
・・・でもこぼれなかった。
そこはそれ、中年のしぶとさかね。



なんと来週は「鷲津組」の親分入院かっ!
もちろんそんなわけじゃないけど、こう面々が揃うとね。
ついね。



階段から二人して転げ落ちてた下田くん、大丈夫かっ!
来週も目が離せないねえ。


あんず |MAIL