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2013年05月20日(月) 草なぎ剛さんが素晴らしい、と思った2日間



日記を更新しようと思った矢先、お友達から「スペシャリスト」の視聴率の情報が!
なんだ、こりゃ!



いや〜、びっくり。
放送終わった瞬間に「DVD化決定!」ってでたのにも驚いたけどね。
なんだ?この予定調和・・って。



まあでも、よかったよね。
思いっきり続編意識した終わり方だったからね。



あれで終わられちゃ、視聴者も消化不良だし。
かといって、イマイチな数字だと、続編も夢のまた夢・・になりかねないしね。



とかなんとか、屁理屈こねてますけど、単純にうれしいよん!
ドラマの質は視聴率では決まらないってわかってるけど、でも、よければいいにこしたことはない。
ばんざ〜〜〜い!!!




わたしが思ってた以上におもしろかったし。
剛くん、とてもよかったし。



・・っていうか、ドラマが始まった瞬間「あ、これ、土曜ワイド劇場なのね!」と初めて気づいた。
そして、(そうかそうか、土曜ワイド劇場ってことは、土曜ワイド劇場の観方をしないとね!)と理解しました。



ま、土曜ワイド劇場の観方っていっても、わたしにしかわからないことかもしれないけどね。
なんかほら、(あるかどうかしらないけど)暗黙のルールみたいなのに沿って観るのが正解、みたいな、ね。




もう、そうということであれば、京都なのに南果歩さんと江波さんしか京都弁じゃないのはなぜ?とか、ああいう捜査ってあり?とか、それはどうなの?あれは?などの、もろもろ気になることは一切興味から除外。
なんかすんごく気楽に見ちゃいました。



冤罪で10年間服役させられた、なんというか・・・厭世観、投げやり感、そんなような屈折した部分と、でもやっぱり心には正義感もあって・・
出所できても、気持ちの持ちようとしては、そんなアンバランスな感じだったんじゃないか・・と思われる宅間さん。




剛くんがいい感じでした。
気負わずに、土曜ワイド劇場のスタンスを邪魔せずに、宅間善人として存在していました。
南さんが、(もともと声の高い方だからよけい)ちょっとキンキンした感じになってしまってたのが、よけいよかったのかもしれないね。



最後、犯人と会話してるところなんか好きだなあ・・・
宅間さんは犯罪者じゃないけど、人を恨む気持ちはものすごくよく理解できるんだもんねえ・・・



たぶん、高視聴率に気をよくしてまた続編ができるんだろうけど、ちょっとひねくれて世の中を斜めに見る宅間さんのままでいてほしいものですわ。
自分を陥れた犯人もみつけないとね!



土曜日は結局映画館には行かれなかったので、見たのは「スペシャリスト」だけ。
でもなんか、剛くんを堪能できて幸せな気持ちで眠りにつけたのでありました。



そして、日曜日はいよいよ「中学生円山」



実はわたし、「クドカンさんの書く、バカバカしいくだらなさが大好き!」と言ってましたが。(それはけっして嘘ではない)
映画の始まる直前(そういえば、わたしってクドカンさんの作品最後までみたのって一つもない・・)ってことに気づいたのであります。



映画は一本もみてないし、ドラマとかも最初の1,2回を「ひゃひゃひゃ」と笑ってみるものの、途中で(ま、もういいや・・)って止めちゃってた。
クドカンさんの作品の結末って一つも知らないんだった・・・



・・ってことに始まる直前に気づいた。
なんとなく一抹の不安・・・



でもいきなり、まだ小学生だった円山くんの「自分が学校に行った後・・」の妄想をみて、かつてウン十年前、自分が似たようなことを考えていたことを思い出し、ドッカンとやられたのでありました。



映画は、わたしとしてはもっと「がははははは!」と大笑いする類なのかと思ってたけど、そういう感じではなかった。
そのかわり終始クスクス笑いが止まらない・・みたいな。



中学生の男の子ってねえ・・
ほんとにねえ・・
もう笑っとけ笑っとけ・・みたいな。




円山くんが妄想中でも、現実世界はシビアに進行していくし。
日々の生活はそんなにおもしろくもおかしくもないし。
刺激をもとめるのは、なにも中学生だけじゃないし。



そんな現実がおかしくもちょっぴり切実。
妄想は、こんなおばちゃんになってもするものだしね。




大笑いしてスカっとした気分で終わるのかと思いきや、なんでしょう、わたしの心に渦巻くほろ苦さ。
ちょっぴり切ないやるせなさ。



きっとそれは、わたしにとってあの映画が、途中から円山くんの成長記録というより、下井さんの人生の話になってしまったからだね。
正しい人間でありたかった下井さんの。




予告などを見てるときから(なんで下井さんは大ちゃんをあやすとき、顔に水をかけさせるんだろう・・)って思ってたの。
ま、かけさせるっていうか、大ちゃんがかけてるだけなんだけど。
そして別にそこには深い意味なんかなんにもないんだろうけど。



それは百も承知してるけど。



なんだか、下井さんがいつかくる最後の時のために、息子に水鉄砲で顔を攻撃させていたのだろうか・・とか。
最後は他のだれでもない息子の手で・・って決めてたのだろうか・・・なんて思ったりして。
ものすごく穿った見方・・・



剛くんのお芝居力を再認識させられた映画でもありました。
ひとつの映画の中であんなにもたくさんの顔を見せてもらえるとは・・・
それも、どれもこれも作った感はどこにもなく、ただただ現実世界の下井さんと、妄想世界の子連れ狼がいるだけだという・・・



なにかがオンになった瞬間、なにかがオフになった瞬間、下井さんを見ているだけでわかる気がする。
世の中のみんなが正しい人間であれば、誰にも悲劇は起こらないはず・・



下井さんはそう思っていたのかな。
下井さんは正義の味方に現れてほしかったのかな・・・
下井さんが愛しくてならないのです。



昨年、「37歳〜」が終わって、100キロマラソンの練習の合間に撮っていたように思ってたこの映画。
なんとなくちゃちゃっと撮ったみたいな印象があったのね。(すみません)



でも、実はしっかりとじっくりとこんな素敵な映画を撮影していたのだね。
クドカンさん、剛くんを選んでくれてありがとう。



え〜〜っとね。
とはいえ、映画もドラマも今のところ一回しか見てないので、(ん?)って思うところも多々あり。



それを解消するために、ドラマはこの後またみるし、映画も近々また見に行こうと思ってあります。
とにかくドラマも映画も好きになれてよかった。


あんず |MAIL