毎日タブン補給する
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今年春ころの剛くんのインタビューで、彼はずっと忙しくずっとなんらかの台本を手にしていた、と語っていました。 そのくらい忙しかったのでしょう、ここ最近。
ただ、剛くんのお芝居に魅了された身としては、その大忙しだったころのドラマやら舞台やらに、なんとなく消化不良を感じていました。 もちろん最初にことわっておきますが、これはあくまでも個人的見解。 ま、いつだっていうまでもなく個人的見解なのだけども。
なんというか、連ドラを何回みても満足感が得られない。 舞台の観劇がおわっても高揚感がない。 たしかにスクネはかっこよかったけど・・・
ここ何作かそんな感じでした。 剛くんに問題があるのか。 脚本が悪いのか。
こういう日記に偉そうなことを毎回書いているけど、実は演技のなんたるかなどを語ることできるすべは、もちろん持っていません。 ただの素人のファンにすぎないのです。
それでも、そんな素人ながらに(この仕事、剛くんの俳優としての糧になったのかな?)(これやってよかったのかな?)なんてことまでも思ったりして。 悔しさのあまり(やっぱ、脚本のせいか)ってことで納得しようとしたりして・・・
もちろん、剛くんに限らずどんな俳優さんだって、ものすごいものをファンにあたえてくれるような作品に出演したかとおもえば、もうがっかり・・と思うような作品に出演することがあります。 そうそういつでもよい作品に恵まれる・・なんてことはないでしょう。
「僕の生きる道」に始まる僕シリーズや、「任侠ヘルパー」を見たあとのような感動、感激、喜び、驚き、そして幸せ感は、いつもいつもどの作品でも味わえるものではないです。 それはわかっているけれど、やっぱりファンなので。
期待値はあがってしまうのですよ。 次の作品が発表になるたびに。 ああいう感動を今度も!と思ってしまうのですよ。
あそこまでではなくても、それなりになにか心に残る作品でありますように・・・と。 観終わって(ああ、これで満足だ・・)と思える作品でありますように・・と。 いつもそう思ってしまうのです。
ま、ただ。 同じ役者剛くんに惹かれているファンと言っても十人十色。
わたしはつまらなかった・・と思っても、大満足!と思ってる方だって、そりゃあいるに決まってます。 逆の場合もまたしかりです。
だから、最初に断った通り、これはあくまでもわたしの主観。 わたしはどうも、ここ1,2年はそういう意味では物足りなさを感じていたのでありますよ。
(この仕事をやったことで、なにか剛くんに得るものはあったんのだろうか・・)と。 自分でもね、素人が生意気に・・とは思うんですけどね。 ついには、(なんでこの仕事受けたかなあ?)などとね、ほんとに偉そうに思っちゃったりもしてたわけです。
でもやっぱり、わたしはズブの素人だったんだなあ。 偉そうにわかったようなことを日記に書いているけど、なんにもわかってなかったんだなあ。
それを思い知らされています。 毎週毎週。 「独身貴族」で。
草なぎ剛という人は、本人が意識していようとしていまいと、自分の経験したことはすべて自分の技量に反映させる人なのですね。 どんなちっぽけなことでも。 どんなつまらないことでも。
あ、もしかしたら他の俳優さんもそうなのかもしれないんですけど、そこまで長いこと見続けて変化を実感した人がいないので、わからないのです。 ですからここは草なぎさんだけを対象にしてます。
実は、「独身貴族」より前、「神様のベレー帽」でもそれは感じていました。 ちょっとおもしろい題材だな・・とは思ったけれど、それほどには期待せずにみたのですが、あの剛くんには驚かされましたよ。 どこにあんな引き出しを持っていたのか・・と。
そして「独身貴族」 育ちの良い良家のご子息。 一種独特な思考とこだわり。
一歩間違えば、嫌味で偏屈で鼻もちならない金持ちのヤな奴になりかねないところを、全体からかもしだされる品のよさと育ちのよさが押しとどめている。 そんな貴族さまを剛くんはさらっと見せてくれている。
あの表情! あの間! あのセリフ回し!
いつの間に! いつの間にあんなに腕をあげたのか?!
それはきっと、ここにいたるまでのすべての経験。 あの人を愛し、あの人と笑い、あの人と戦ったこと。 あの時涙し、あの時喜び、あの場所で命をおとしたこと。 そういうすべての経験。
それが守さんのあの表情につながっている。 あの身のこなしにつながっている。 あの背中につながっているのですよ!!
夕べのあの背中。 あれを見て、守さんの表情がわからなかった人はいないでしょう。 その表情がどう変化していったか、わからなかった人はいないでしょう。
そして、今、星野守という人を演じたことが、いつかまた剛くんをずっと先へと前進させていくのでしょう。 その時またわたしは驚きとともに感嘆するのでしょう。
で、肝心の5話ですが。 なんかわたしは見るたびに玲子さんが好きになる。
あの人は昔のお姫様のように、地位と名前のある殿方のところに嫁いで、世継ぎのお子を産むのが自分の生きる道だと(教育されたのか?思い込んでいるのか?)、信じているのでしょうな。 子宝、ということばにその意思の強さが感じられます。
側室なんて2,3人くらいいたって、正室なんだから太っ腹にどーーんとかまえてればいいのよ!と。 ま、たしかにおしゃべりが好きすぎるところはあるが、別に結婚相手としては悪くないんじゃ??なんておもったりしちゃいますな。
ゆきちゃんをめぐる恋模様には、全然そそられるものがなくて(もちろんそれにもがき苦しむ守さんからは目が離せませんが・・)、玲子さんの好感度がどんどんあがっていくわたし。 そんなひねくれもののわたしには、ちょっとつまんない結末になるのかしらん??
ま、そのへんのところしょうがないと割り切って、これからも守さんに楽しませてもらおうと思っております。 それにしても、夕べのあの屋上で、後ずさりしていく表情は絶品でしたな。 来週も期待大!
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