竜也語り

2004年09月01日(水) 兵どもが夢のあと…

今週の日曜日アテネオリンピックが閉幕した。今回は日本選手の活躍が顕著であったため、私も随分と興奮した(笑)。メダル数も過去最高の数となった。
面白いことに開催前にあまり騒がれなかった、と言うか期待されていなかった種目でメダルを多く獲ったように思える。変なプレッシャーに悩まされることなく本来の実力を発揮出来たからなのだろうか。
私個人としては、あのアーチェリーのおじさんが強く印象に残っているかな。一夜にしてシンデレラ!ではなくて、世のおじ様達の星となってしまった(笑)。奢らず調子に乗らず、ユーモアさえ交えてのインタビューは若者に負けないくらい爽やかで、年齢からくると言うよりは、彼の人柄なのだろう。どうか還暦まで頑張って頂きたい。

感動したのは男子体操団体。盆休みの最終日にもかかわらず、つい最後まで見てしまった。おかげであの1週間はきつかったな…。会社の人間も最後まで見てしまった者が多くて、覇気のない顔をした者達の多かったこと…。
水泳女子800mの金メダルも感動!絶対に800mの距離は無理だと決め付けたいた、日本人が勝負出来るのは100mせいぜい200mまでだと。努力に勝るものなし!ちょっと自分を反省し、そしてやる気にさせてくれた。
マラソンの野口選手もしかり。女子マラソン選考ゴタゴタの後味の悪さを吹き飛ばしてくれた。
後、少しずれた話になってしまうが、女子柔道選手で名前がよくわからないのだが…結構重量が上の選手で、あの押さえ込んだ時の顔が好きだった。VTRを何度見ても飽きなかった。何となくあどけない表情で押さえ込んでいるのが妙にアンバランスで…。ツボにはまってしまったのだ。
などなど挙げていたら切りがない。

反対にちょっと引っ掛かることも。
まずはシンクロ…。日本人の贔屓目かも知れないが、私は絶対ペアも団体も日本の方が独創的だったし、見ていて面白いと思ったぞ。その場にいた観客達だって沸かせていたように見えたのだが…。ああいう一目で勝負が分らないスポーツは難しい。選手達が可哀想だった。あれではどんなに練習しても永遠に銀メダルどまりだろう…。
野球もね…。どうしてオーストラリアに負けるのか!?それよりも、オリンピックにあれだけのプロの選手が出場するのはどうかと思うのだが…。やはりオリンピックはアマチュアのスポーツの祭典に徹底したほうが…。アマの人達の夢を取り上げてしまっているようで…。
最後にハンマー投げのドーピング問題。疑惑の選手は否定していたが、結局金メダルは剥奪され室伏選手のもとに。室伏選手も嬉しいことは嬉しいだろうが、それでもちょっと気の毒だった。どうせなら競技場の表彰台で君が代を聞きながら金メダルを胸に掛けてもらいたかったに違いないのだ。
このドーピング問題というのは、あれだけ厳しく取り締まっても後を絶たない。テレビで見たのだが、検査官の前で尿を出すと言うのには驚いた。それでも他人の尿とのすり替えは巧妙で、その手口たるや…あんなに凄い世界だとは露知らなかった。私はてっきり病院のあの紙コップの尿検査を想像していたのだが…(汗)。
こうなると「オリンピックの精神」という言葉の意味を考えさせられる。1つはメダルへの破格な報奨金もその原因となっているような気がしてならない。国によっては(特に共産圏)もうこれだけで一生安泰に暮らせるのだ。報奨金はほどほどにした方が…。

と何だかんだ言っても、やはりオリンピックはいいっ!!自分が日本人であると改めて強く意識させてくれるし、何よりも、競技中と普段の時の選手達の表情の違いに私は感動するのだ。あれが「命を輝かせる」と言うことなのだろう。
それに比べ、プライベートも仕事も同じ表情でこなしている私…。何だかなぁ…。


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