2005年01月30日(日) |
私の竜也物語(7)〜始めての生竜也くん〜 |
私が初めて生竜也くんを拝めたのは、舞台「近代能楽集」の再演時である。私がチケットを購入したのは、発売日より隋分と日が経っていたが、再演ということもあってスムーズに手に入れることが出来た。コクーンのI列という、大して良席でもなかったが、それでも何せ初めての生竜也くんである。心が躍った。いつもならコクーンのI列くらいの距離では双眼鏡を持参しないが、当日さんざん迷ったあげく、持っていくことに決めた。これは非常に正解だった。
ご存知の通り、「近代能楽集」は「卒塔婆小町」と「弱法師」の二部構成である。私は異様に興奮していたので、「卒塔婆小町」ははっきり言って上の空で観ていた。(出演者の皆さん、すいません…)だから殆んど印象に残っていない(汗)。やっと「弱法師」が始まった。50分足らずの短い演目だ。・・・なかなか竜也くんは出てこない…。下手の通路から登場して来ることを事前に知っていたので、私は通路の方にばかり気を取られていた。 「!」 人が来る気配がした!俊徳の登場シーンのほんの少し前にもう通路の途中に立ってスタンバイしているのだ。俊徳にまだライトは当たっていないが暗がりの中で俊徳は凛として立っていた。ちょうど後ろ姿が見える位置だった。思ったより背が高いと感じた。私はこの光景を一生忘れない。
さてライトが俊徳に当たり、劇場中の視線が彼の姿に集中する。俊徳は通路の階段を杖を突きながらゆっくりと降りて行く…。ここで舞台の様子を詳しく書き始めると、私また止まらなくなりますので…このことはまた機会があったら書こうと思う。 一言で言えば、素晴らしかった。ついこの間まで見ていた「新・星の金貨」の一樹などは吹っ飛んでしまった。一樹の役柄が、何か冗談のようにさえ思えた。「藤原竜也は舞台の人」 以前から耳にしていたこの言葉が偽りでないことを、私はその日自分の命に刻み込んだ。
竜也くんを堪能出来たのは、正味30分といったところだっただろうか…?「弱法師」を観たのは、この日が最初で最後である。「1回では駄目だ!余計にストレスがたまる!」そう実感した私は、これ以降の竜也くんの舞台は、お金と時間が許す限り何度も劇場に足を運ぶようにしている。それだって観劇最終日には筆舌に尽くし難い寂寞とした思いに襲われるのだ。私はこの感じがとても嫌いだ…。一向に慣れない…。
当然のごとく、初生竜也以降、私の竜也熱は急激に上昇する。もう引き返せない。こうなったら肝を据え、行き着くところまで行くしかないのだ! ところで、この時のプログラムにDaの入会申し込み書が入っていた。始めてこの申込み書を見た時、「いくら何でもファンクラブには入れないよなぁ…(苦笑)」なんて、この期に及んで往生際の悪いことを思ったが、結局何ヵ月後に入会した。その時、サバを読もうか・・というよこしまなことを一瞬考えたが、やめておいた。そして正直に生年月日を記入した。歳を若く申請したからって、一体そこにお前の何がある!?
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