竜也語り

2005年03月08日(火) 黎明前(6)

☆ドラマ☆


●「それが答えだ!」Symphonie Nr.2

「学校がキライな子」
人前で謝罪することに耐えられない成瀬は復帰のチャンスであった国際フィルの仕事を断ってしまった。さすがに貯金も底をつき、偶然にもマネージャーの梶尾は白八木中学の音楽教師の仕事を取ってきた。子供嫌いの成瀬は始めは渋っていたが梶尾が契約金の前金を借金返済に充ててしまったため引き受けざるおえなかった。

さて白八木中の音楽教師となった初日、成瀬はオーケストラ部の生徒達に紹介されるが、はなからやる気のない成瀬は挨拶代わりに「ねこふんじゃった」を小馬鹿に弾いて見せて池田達を唖然とさせる。成瀬のねらいは学校側から自分を辞めさせることにあった。そうすれば向こうの都合ということで契約金を返さなくて済むという調子のいい考えからだ。そんな成瀬は生徒達に音楽を教えることはせず、グランドを走らせたり兎跳びをさせて、自分はグランドの隅にあるベンチに寝転んで本を読んでいるというありさまだった。ある日ランニング中にバイオリン担当の揺司が貧血をおこして倒れてしまう。大事にはならなかったが、この時成瀬は一応心配そうに体を起こした。そこは人間だった…(汗)。

こんな事が重なるうちに生徒達は嫌気をさして練習をボイコットするようになる。たみえの店でたむろっていたり、河原で魚を獲って焼いたりと…。3年生全員(と言っても12人しかいないのだが)で何でも一緒に行動をしている生徒達を見ると、物語とわかっていても心が和む。私が通っていた中学ではあんな団結はなかったよなぁ…。
その中で揺司だけは違っていた。成瀬の指揮するオケのCDを聴き、感動した揺司は音楽をやりたいのだ。勉強や運動はからきし駄目だけど、音楽が上手くなったら違う自分になれるのではないかと…。そんな揺司に成瀬は「本当に上手くなりたいのだったら、3歳に戻って練習するしかない。」と何とも乾いたことを言う…。そりゃそうかも知れないけど…。

でも揺司はへこたれなかった。次の日グランドを1人で走る揺司の姿が。「バイオリンを上手く弾けるようになる…」この思いに揺司のこれからの人生がかかっているのだ。ここで引いたら本当に心身とももやしっ子になってしまう。そんな揺司の姿を見つめる成瀬の頭に以前言われた「あなたに音楽を教える資格などないっ!」という声がこだまする。
その夜自宅に帰った成瀬は何故か謡司のためにバイオリンの楽譜に手直しを入れている。いくらか楽しそうだった。そして次に日も誰もいない音楽室で無心に楽譜を直す成瀬。揺司のためだ。そこに揺司が1人でやってくる。
「3歳に戻れないけど、僕音楽やりたいんです!」
揺司は頑張った。自分の壁を破ったのだ。手直しをした楽譜を揺司に向って投げ、いつの間にか成瀬は真剣に揺司にバイオリンの弾き方を教えていた。

□2話の演也□
今回のスポットは揺司であったのでそんなに出番はなし。
グランドを走ったり、兎跳びをしている時、生徒達は一塊になって映るのだが、演也は背が高いのですぐわかる。「これは何の意味があるんだよぉっ!?」と威勢はよかった…。

クラスの中でも演也は悪ガキの方なので、先頭に立って練習をさぼろうとするクチだ。こっそりと逃げ出すところを池田に見つかり、襟首をつかまれ強引に引き戻されている姿は、これぞ“悪ガキの青春”!(笑)

どうやって手に入れたのか…たみえが持っていたアダルトビデオを自慢気に皆に見せる演也の姿は…ノーコメント…。

***第2話のつぼ***
・河原で生徒達が練習をさぼって獲った魚を焼いて皆で食べているシーン。自分の魚をパクと一口食べて、それを隣の女の子にパクと食べさせてる演也。こういうことやってる方が可愛いよ。
・粋がって何だかんだと文句は言っても、結局音楽室で自分のポジションに素直に座っている演也…。


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