2006年02月05日(日)
夜の密やかな窓辺の月に ひとつの嘘を囁こう
わたしの嘘は誰のために 周りの善人過ぎる人達のため それとも自分自身を守るため
心に隠れ蓑をまとうように 私の口から嘘がこぼれる
嘘は真珠色の輝きを放ち そこかしこにころがり落ちる
わたしはわたしと わたしを巡る世の中のために 死ぬまで嘘をつき続ける
誰にも真実は伝えない 誰にも真実は伝えてはいけない
それは美しい嘘だから 嘘はそのためにあるのだから
海の底の真珠のように 空の彼方の虹のように
秘められた美しさを放ちながら わたしは嘘の輝きの虜になってゆく
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