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■ 手から手へ
私たちの部屋には 一応名称があって
○○協会 とか
○○組織委員会とか
○○財団とか
そういった類の 名前なのですが
一応、看板があって
この部屋の 入り口には
ずっと それが掲げられているのです。
私がこの部屋に配属された当初から
私はその看板のことが気になっていて
どういう風に気になっていたか というと
字が あんまり ヨロシクナイ
という意味で。
(爆)
もちろん 思っていただけで
それを口出すことは なかったのですが
と 思っていました。
(爆)
いぁ… ただ下手なだけならいいんです。
でも、明らかにその道をかじった経験がある
そういう雰囲気が その文字にはあるものの
線質や結体が めちゃくちゃで
見ていると むず痒くなる というか
…何というか (苦笑)
そんな私の心持を 察したのかは分かりませんが
理事長が
あの看板、作り変えようか。
と これもまた唐突な提案をされたのです。
君がここに所属している間にやるべきだろう。
なんて理事長は
私を喜ばせる術を 心得てらっしゃるのか。
つぶさに理事長は とても目の詰まった
頑丈で立派な ナラの板を調達してくださり
私は その板のサイズに合わせて切った画仙紙に
筆で 文字を記します。
50枚程度 書き直しを繰り返し
いくつかの候補の中から
この部屋の3人で 看板となる文字を選びました。
私の仕事はそこで終了です。
私の手から 生まれた文字は
その瞬間に私の手を離れ
後は理事長が
ナラ板にトレースされたその文字を
ノミとトンカチで 彫り上げてくださる
という 予定。
ノミとトンカチを握った経験なんて
これまでほとんど無かったであろう理事長ですが
元来何でも 器用にこなされる方ですし
ノミとトンカチを操るに足る 物理的なパワーも
十分に持ち合わせていらっしゃるので
きっと素敵に
彫り上げて下さるだろう と。
とても 楽しみです。
2008年11月20日(木)
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