* たいよう暦*
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台風が来るからといって、家の中で台風ごっこをする話はなんだったっけ? 若草物語?うーん、外国の話だったことは覚えているんだけれど・・・。
それを読んだからか、それとも思いついたのかよく覚えていないけれど、小さいころ近所の家で、台風ごっこがはやったことがある。 食堂のテーブルをシーツで囲んで暗くして、テーブルの下にいろんなものを持ち込んで遊ぶという単純なもの。 夏は死ぬほどあつかったし、冬は冬で人気(ひとけ)のない食堂は寒かった。 それでも、あきずにうす暗闇の中で、時々テーブルの天板に頭をぶつけながら、何時間も遊びふけった。 そのうち、「目が悪くなるでしょっ。出てきなさいっ」と叱られるまで。
今から思えば、停電を経験したからそんな遊びを思いついたのかも。 それじゃなければ、どこが台風ごっこだかわからない遊びだもんなあ。
うす暗闇は、どこまでも続いているような気がした。 親密にもなれたし、わくわくが湧いてでるような気がした。 いつも見慣れた人形や遊び道具が、まったく違うものに見えた。
台風といえば、そんなわくわくを思い出す。 どんな状況になるかはわかんないけれど、それでも、気分の高揚感。 こればっかりは、押さえられない。
明日、台風が来るんだって。
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