きなこ日記
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2011年09月07日(水) 最近の読書

キーをたたき間違って読書が「どくそ」に…。毒素って。
まあ読んでいるとほかのことがどうでも良くなるようなことはしょっちゅうですが。
えーと、最近読んだ中でおもしろかったのは、以下の3冊。

室積光 史上最強の内閣 小学館…某国から日本に向かってミサイルが飛んでくるって言うんで、現行の内閣では太刀打ちできないので、非常事態のために京都に組織されていたという影の内閣、ザ・キャビネットが活躍するという荒唐無稽だけどおもしろくって泣けるシミュレーション小説。最後の最後に、ラスト5行で泣かされる。

津原泰水 たまさか人形堂物語 文春文庫…祖父から引き継いだ人形店を、小売りから修理へと方針転換して経営する女性と、それを支える職人たちが出会う、様々な人形とその周辺の物語。ひな人形から人形浄瑠璃まで登場する人形も多彩ながら、登場人物も個性的。

大沼紀子 真夜中のパン屋さん ポプラ文庫…カッコウが託卵するように、様々な人に預けられて育った女子高生。ついに母が姿を消し、最後に預けられた先は深夜営業のパン屋さん。オーナーながら不器用でパン作りの修行中の男と、天才的なパン職人なのに一癖ある男。奇妙な三人体制のところに、様々なお客が現れて…。ストーリーは笑わせて泣かせてくれるのに、肝心のパンのうんちくが少なめなのがやや物足りない気もするが、おいしいパンが食べたくなるのはたしか。


きなこ |MAIL

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