とても素敵な言葉を綴るひと。 いつも眺めて、クンと香りをかいで、口に含んで、もしゃもしゃと。 咀嚼しているのだけれど。 味はちっともなくならなくて。 噛めば噛むほど、キレイなキモチになってくる。 そんな魔法を持っている、ひと。
落ち込むと。 いつもそのひとの言葉たちを。 ごくんと飲んで薬代わり。 どんなビョーキにも、とってもよく利く特効薬。 わたしにとって。
もちろん。 人となりは1ミリも知らないひと、だけれど。 きっと。 ぽわんと丸くて。 仄かまったりしてて。 あぶくのように温かくて。 とびっきり清楚な香りの、する、ひと。 ……なんだと。 ひとり、思い描いている。
この頃。 カラダの調子が悪いせいか。 こころの調子もギギッと油の切れたドアのよう。 助けられて。 周りのいろんなひと達から助けられ支えられ甘やかされて。 いるのだけれど。 ダメぽなわたしは。 それでもポキンと折れてしまう。 今日も、昨日も。 明日もこのままでは……。 ブリキの如雨露で銀の雫を振りまいても。 ちっとも芽吹かない。 風は確かに匂いを連れて。 淡桃色のカーテンで包んでくれるのに。 かなり、情けない、わたし。 ヘコむぅぅ。
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