INDEX

畏れ、は大切なこころ



暮れなずむさくら空






アタシの住処。
無機質なマンション群。
なのに、ぽつりと、枝垂れさくらの樹。
一本、だけ。
なんでも。
この地を開発するトキ。
霊木と謂われのあったこのさくら樹を。
祟りを畏れ、伐採するのを拒んだ業者により。
囲いに覆われ、守られたのだ、そう。



この樹は。
真っ青な空より、少し。
暮れなずむ頃が美しく、映える。
そして、ヒトのすることなど、なにひとつ知らぬ顔をして。
ただ悠然と。
枝を伸ばし、花を綻ばせ、葉を茂らせる。
この樹を前に。
全てのものは。
なんとちっぽけなことか。
と、アタシは自分が恥ずかしくて頬を染める。
シヌのイキルの。
そんなこと。
トキが全てを解くのだ、と。
畏れにも似た想いで、ただ、樹を見上げる。





↑想いは辛く哀しい


体調が万全でなく。
今週の更新は見送り。
そんな自分にちょっとめげるケド。
仕方ない。
仕方ない、けれど。
でも、明日も頑張る。




2009年04月05日(日)




My追加 *櫻井水人*MAIL