哀しみが降り積もる日は

野に咲く花のように


とても純粋で


そして優しすぎるがために


誤解されやすく


傷ついている……


そんな君へ　　　　　　　　Flower Child より

ｱﾀｼの兄、が。
自費出版で、花にまつわるｴｯｾｲを出版した。
冒頭の文。
兄は、花を通して息子たちへ語りかけたかったのだ、と思う。
今。
家庭のことで。
とても苦しんでいる、兄。
ｱﾀｼが高校生で、兄が大学生のﾄｷ。
死んでしまった父代わりと。
とても可愛がってくれた、兄。
なのに。
自分のことよりも。
ｱﾀｼの病気をとても苦にして。
癌なんて、誰のせいでもﾅｲのに。
ｵﾚがもっとｵﾏｴの健康に気をつけてやっていたらなあ……、と。
自分の苦しみの上に、ｱﾀｼへの苦しみを重ねている。
どうかもう。
ｱﾀｼのことでは苦しまないで。



今日。
甲状腺癌の疑いで、検診が、あった。
でも。
腫瘍は悪性ではなく、甲状腺が硬く硬く縮こまってしまっているために、腫瘍のように触れるのだ、とわかった。
まずは、新たな癌でなかったことに、感謝。
けれど。
橋本病でずっと薬を飲んでいるのに。
なかなか甲状腺ホルモン値が安定せず。
この重苦しい疲れの理由のひとつに。
甲状腺ホルモンの値が引っかかってきていることがわかっただけでも。
だからって。
どうしようもなくても。
ま、良しとするか、と自分自身に納得させる。



先週は、甲状腺癌かも？　と言われていて。
兄も心配していたので。
すぐに連絡。
少しでも安心させてあげたくて……。



けれど。
ｱﾀｼの中には。
どうしようもない哀しみが落ちてくる。
いろいろな、こと。
どうしようもないのだけれど……。
降り積もる。
誰もみな。
ｼｱﾜｾであって欲しい。
傲慢な想いだろうけれど。
それでも。
願わずにはいられない。