ﾘｶちゃんがｽｷ

子どもの頃。
女子の間で流行っていたのが、お人形遊び。
主役はやっぱりﾘｶちゃん。
ｱﾀｼも、ﾘｶちゃんが欲しくて欲しくてたまらなく。
ﾊﾊにおねだりするも、忙しく働いていたﾊﾊは、ちっともﾘｶちゃんを買ってくれなかった。
それで、ﾁﾁにおねだりすると、流行のﾘｶちゃんを知らないﾁﾁは、ﾘｶちゃんもどきの人形を買ってきて。
ｱﾀｼ、すっごく泣いたこと、覚えてる。
けれど。
そのことをﾊﾊに訴えても、「せっかく買って貰ったのだから、その人形で我慢しなさい」と。
だからなのか。
それはわからないけれど。
大人になって、ｼﾞﾌﾞﾝで働くようになって初めて買ったのはﾘｶちゃん人形。
当時はﾘｶちゃんｷｬｯｽﾙなんてなかったように思うので、ごく普通にお店で売っていたﾘｶちゃんを。
も少し時を経て、ﾘｶちゃんｷｬｯｽﾙを知ってからは、市販の物とは全然違う、毎月新しく発売される、いろいろなﾘｶちゃん。
も、買わずにはいられないって感じで。
一時は30体くらい ほとんどﾋﾞｮｰｷ。
けれど。
独り暮らしを初めてうんと狭い部屋になり。
またおさると暮らすこのｱﾊﾟｰﾄは、そこよりもまたまた狭くなり。
かまったり、飾ってあげられないﾘｶちゃんが殆どになってしまったので。
その都度、可愛がってくれる新ｵｰﾅｰさまを見つけ。
今は特にお気に入りだった6体だけになってしまいました。
けれど、今でもﾘｶちゃんｷｬｯｽﾙをのぞくたび。
新発売で、好みにﾋﾞﾝｺﾞしてるﾘｶちゃん。
ああ、欲しい、と指をくわえながら（笑）
ｱﾀｼは大事に箱に入れとっておくってﾀｲﾌﾟじゃなく。
服をあれこれ着替えさせたり、髪をいじったり、と。
がんがん遊ぶﾀｲﾌﾟ。
いい大人が、人形遊びってのもﾍﾝだけれど。
遊んでいる時は、時間も忘れてしまうほど。
ｼﾞｪﾆｰちゃんも当時からいたと思うけれど。
ｱﾀｼはﾘｶちゃん一筋。
せっかく整理したのにきっと。
これからも買ってしまうんだろうなあ。