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優しくすること、優しくされること


いつかのニッキにも書いたとおもうけれど。
アタシ、は。
幼い頃からひとり遊びが、本当は好きで。
けれど、家族の中で、アタシは道化の役。
ひとりが好きだなんて、とても言いだせなくて。
いつも日が暮れるまで友達と遊んで、そして、ひたすら明るく、努めて明るく、当時から家の中はいろんな意味でぎくしゃくしていたから、みんなの空いてしまっている溝をアタシでうめなきゃって必死で。
小学生や中学生の頃のアタシの名前を覚えているヒトがいれば。
付き合いのないヒトでも「ああ、なんか、あの、明るい子、だよね」
なんて返事が待っていると思う。
ただ、女子同士でつるんで一緒にトイレへ行ったり、お揃いの物を買ったりすることは、どうしても出来なかったけれど。


一昨年の7月から去年の7月までのやく一年間をひとりで過ごし、それは人生初のひとり暮らしで。
けれど、その一年間があって、アタシは誰かから優しくされること、誰かに優しくしたいこと。
あらためて気付かされたんだ。


ひとりで暮らすことが「ひとり」なのではない。
ジブンが誰かを大切に想う気持ちや、誰かがアタシを大切にしてくれる想い。
そんな当たり前の感情を人生をとっくに折り返した今、気付くことができたんだ。


もうよいと想う。
もうこれでいいのだ、と想う。
優しいふりではなく、こころから優しくしたい気持ちを知ったことで。
ってか、その気持ちをずっと持ってたんだ、ってことを。
いろんな路を歩いてきて。
そのところをちゃんと気付くことができて。
勘違いしたままではなく、ちゃんと、ちゃんと持っていたんだって……。
今だってひとりはちっとも苦ではないけれど。
ひとりで生きていくのは少し寂しいんだな。

2012年01月07日(土)




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