いつかのニッキにも書いたとおもうけれど。 アタシ、は。 幼い頃からひとり遊びが、本当は好きで。 けれど、家族の中で、アタシは道化の役。 ひとりが好きだなんて、とても言いだせなくて。 いつも日が暮れるまで友達と遊んで、そして、ひたすら明るく、努めて明るく、当時から家の中はいろんな意味でぎくしゃくしていたから、みんなの空いてしまっている溝をアタシでうめなきゃって必死で。 小学生や中学生の頃のアタシの名前を覚えているヒトがいれば。 付き合いのないヒトでも「ああ、なんか、あの、明るい子、だよね」 なんて返事が待っていると思う。 ただ、女子同士でつるんで一緒にトイレへ行ったり、お揃いの物を買ったりすることは、どうしても出来なかったけれど。
一昨年の7月から去年の7月までのやく一年間をひとりで過ごし、それは人生初のひとり暮らしで。 けれど、その一年間があって、アタシは誰かから優しくされること、誰かに優しくしたいこと。 あらためて気付かされたんだ。
ひとりで暮らすことが「ひとり」なのではない。 ジブンが誰かを大切に想う気持ちや、誰かがアタシを大切にしてくれる想い。 そんな当たり前の感情を人生をとっくに折り返した今、気付くことができたんだ。
もうよいと想う。 もうこれでいいのだ、と想う。 優しいふりではなく、こころから優しくしたい気持ちを知ったことで。 ってか、その気持ちをずっと持ってたんだ、ってことを。 いろんな路を歩いてきて。 そのところをちゃんと気付くことができて。 勘違いしたままではなく、ちゃんと、ちゃんと持っていたんだって……。 今だってひとりはちっとも苦ではないけれど。 ひとりで生きていくのは少し寂しいんだな。
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