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2005年07月22日(金) |
嬉しい突然のできごと その1 |
お昼前、彼から連絡があって 「夕方少しだけだったら、時間が取れるけど… 楓の都合はどう?」と聞かれた。
少しだけだったら大丈夫、と昼間のうちにできることを全て済ませて、夕方家を出た。 いつも待ち合わせをする場所は中間なのだけど、 彼は仕事にまた戻らないといけないし、私の方が時間的に余裕があるので 今までよりぐっと彼の生活圏内に近い場所。
駅のロータリーでしばらく彼を待っていた。 約束の時間を20分ほどまわったところでようやく電話。 (あまりにも秋が忙しいので、この位で連絡が来てほっとした^^; 1時間待って来なかったら、帰ろうと決めていた。笑)
「今出たところ。車だから、着く頃また電話するね。」
それまで座っていた場所から移動している途中でまた着信。
「車停めてからだと時間がかかるから、駅まで迎えにきたよ。 少し走らせてからどこかに停めるね。」 駅?と、きょろきょろしていると、 車から降りて大きく手を振っている秋が見えた。
助手席のドアを開けてくれて、乗り込んだ。 混み合う駅の周辺、ゆっくりもしていられないのですぐに車を走らせた。
「ごめんね、待たせて。 …楓…。やっと会えたー…」
ほどなくパーキングに到着。 車を停めるとすぐにぎゅっと引き寄せられた。
「…楓」 キス。
他の車から見えてる。 …よね? 真昼間じゃないからそんなにわからないかな。
キス。
キスするだけで、ふわっと何かが溶けるのがわかる。 普段頑張りすぎてる心が、やわらかくなる。
「じゃ、いこっか^^」
車を降りて手をつなぐ。 都会の空気は暑いけど気にならない。
初めてのその場所にきょろきょろしながら歩く私を 嬉しそうに秋が見ていた。
菜々
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