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2005年09月19日(月) 教会

いくつかの教会をまわった。

観光の一環として、だけど。
んー、本来は、あまり相応しいとは言えない場所、なんだろうな。
うん、その位の気持ちはある。

でも。

一観光客としては見たかった。
一人の女としても、彼と一緒に見たかった。

厳かな佇まい。
静かに流れる賛美歌やオルガンの音色。

週末だったから、
純白のドレスの花嫁。

「ねぇねぇ、花嫁さんがいるよ!」
と思わず歓声をあげた私に
「ん?どこどこ? あ、ほんとだ!」
と、屈託のない笑顔で答える彼。



教会は挙式の合間だったら入れるから、
その短い時間を縫うように入った。
観光客はほかにもたくさん。

「お祈り、していこうか」
「うん」

二人で並んで腰かけ、手を組み静かに祈りを捧げた。
彼も私も、ずいぶん長いこと目を閉じて。


いくつかまわった教会の全てでそうやってお祈りをした。
秋の方が長い時間、祈りをささげてた。


ねぇ、秋。
あなたは、どんなことを祈ったのかな。

ああいう場所ではやっぱり
心がさざ波だってしまうよ。



あの旅行以来。
たぶん今まで以上に、私たちは近くなったんだろうな。
彼からの言葉が、確かに変わったような気がする。




昨日は美しい月が見えました。
彼は仕事で離れた場所にいて、朧月だったようだけれど
二人同じ空を見上げられたことが
とても嬉しかったです。

中秋の名月。
きっとたくさんの人々が、同じ空を見上げていたのでしょうね。


菜々 |MAILPhoto


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