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遮光カーテンと寝室のドアで、外の明るさはわからなかったけれど 普段の習慣というのか、6時をまわったころに目が覚めた。
深く深く眠っていた秋だったけれど、 私がトイレに立ったりもぞもぞと動いたりしている気配で 浅い眠りになってしまっていたらしい。
お天気はどうなのかな、とカーテンをそぉっと開けた。 深い、深い、霧がかかっていた。
「外の天気、どんな感じ?」 私が窓の外を見ていると、彼の声が聞こえた。 「雨は降っていないみたいだけど、霧がすごいよ!すごく幻想的…。」 「そっか」 振り返ると、彼がにっこり笑って私を見てた。 「おいで^^」
一緒の朝っていいなぁって、しみじみ思う。 おはよ、って言ってキスをする。
「一緒って、いいね」 「うん」

チェックアウトの時間。 でも離れたくなくて、ずっとキス。
「チェックアウトしなくちゃね」 「うん」
そういいながらずっと。 結局一時間近く、そんなことをしていた。
ずっと一緒にいるのって、どうなんだろうって本当は心配な部分もあった。 たとえ一泊でも、見えるものはかなり大きい筈で。 でも彼と一緒にいるのは、本当に自然だった。
部屋を後にする時に、 また来たいね、来ようね、って何度も言った。
霧はすっかり晴れていた。
菜々
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