DiaryINDEX|past|will
何年ぶり?
いつもは夜更かしの夫が 私が布団に入ったすぐあとに部屋に来た。
彼に送るおやすみのメールも送れないまま 部屋は暗くなった。
私はかなりの暑がりで、いつもは上にはほとんど何もかけないのだけど 足の先から首まですっぽりとダウンケットをかぶりきつく目を閉じた。
「いつもそんなにかけてないじゃん?」 「そうだっけ?」 とぼけながら私は目を閉じる。
眠いの。 眠らせて。
朝方気配で目が覚めた。 手が伸びてきている…何年ぶり?
まだ私は眠いの。 二日酔いで頭がいたいの。 疲れてるからいやなの。
夫の手は止まらない。
夏の帰省で 私がもう帰ってこない夢を見たと言う。 だからしたいのだと言う。
嫌。 明確な拒絶。
何年もずっとレスだった。 だから私の中で夫とのそれはもう存在しない現実で。
嫌。
こんなに執拗に求める夫は多分結婚以来初めてだ。
拒絶する私に、あきらめたのか 「でも出さないと終わらない」
キスもなく抱擁もない手でするだけのそれ。
求められているのがあの頃の私だったらどんなに幸せだったかな。 もう、遅い。
扶養されているわけでもない。 家事一切も私がやっている。 子供関係のこともほぼ全て。
ひとつどこかが切れたら あなたの夢はきっと現実になる。 きっと夫は、どこかでそれを感じている。
菜々
|MAIL
|Photo
*My登録は非通知です。ごめんなさい*
|