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2007年02月08日(木) 伝えたら…

ずっと前から約束してたデートがひとつ、
主に彼の方の事情でキャンセルになった。
遠出の計画だったからお天気も原因のひとつ。

仕事が忙しくて時間が取れないならそれは仕方ないから、と
前々から彼に伝えてはいたから、今週に入っての彼の状況から
それはもう仕方ないことかも、と思ってた。

お天気も良くなさそうだし、今回はやめようか、という話になって
その時も彼は仕事のことを口に出さなかったから
(言わなくてもわかると思っていたのか、
 プライドが邪魔して言わなかったのかはわからないけれど^^;)
ちょっと会う位はできるのかな、と思ってた。

その日に会う約束はずっと前からしてたから。

でも、なんだかすごく当たり前のように
その日の予定は仕事モードに切り替わっていて
わたしは胸の奥にもやもやを抱えたまま電話を切った。
最後の方はいつもみたいに話すこともできなかった。
なんだか涙が出た。


そりゃ、わたしのような一般人とは違って
彼のような立場ともなればイロイロと大変なのはわかってるし
仕事をしているとはいえ、圧倒的に時間の融通のきくのはわたし。

でも今回のために、わたしはあるイベントをひとつキャンセルしたし
それだって彼の提案があったからだし、
……と、ぐるぐる考え始めたら止まらなくなってしまって
わたしは彼にとってなんなんだろ、とか、
いつのまにか涙が止まらなくなっていた。



普段のデートの約束だったらそんなに気にもしないけれど
今回だけは特別だったから。

なんだかじぶんだけぐるぐるしてるのが嫌で
いつものお休みメールは、その時の気持ちを素直に書いた。
わたしは基本的に、ぐだぐだするのが嫌いだから
彼に何かを伝えるのは余程の時だけ。
(だからそういうことが書いてあると、彼もかなり焦るらしい)



ご飯だけでも食べられるように、
なんとか調整してみる


って彼からメールがきたのは、その日の夜中。


でもわたしはまだぐるぐるの中にいて、翌朝

仕事、忙しいんでしょ?無理しなくていいから。
わたしは買い物に行ったり美容院にいったりするから。


って、そんなふうに返すしかできなかった。


忙しいはずなのに彼はなんとかするから、って、
ご飯だけでも食べようって、
わたしが「無理しなくていいから」って返すたびにレスがきた。


結局夕食だけ一緒に食べることになって
それでもわたしはまだ気持ちがぐるぐるのまま。
滅多に怒らないわたしが何かにひっかかると、
立ち直るのにかなり時間がかかるから、会うことになっても
まだどこかで前日のやりとりを気にしていた。

彼に会いに行く電車の中で、(今日会って笑顔になれるのかな)と、
ちょっと考えた。


彼はその時間を作るために、その日一日相当ハードな働き方をしたみたいだった。その日の夜から出張にいくことになっていて、留守にする間のことをすべてこなしておかなくてはいけなかったから。


歩き出したときに繋いだ手が
あまりにも温かくて。
彼の言葉が優しくて。

やっぱり泣きそうになった。

楓。わざわざ来てくれてありがとう。
(結局わたしが彼の事務所まで行かなきゃいけなかったから)

ごはんを食べながら
泣きそうだったわたしも、少しずつ普通の笑顔ができるようになってた。


どうしても我慢できないときはやっぱり伝えよう。
ぐるぐるの気持ちを抱いたままだといつかそれが爆発するから…と思った。
彼は知らんぷりをする人じゃなくて、ちゃんと向き合ってくれるから。


帰り際の彼の笑顔はいつもと同じく、優しかった。
彼のキスも、いつも以上に、優しかった。


菜々 |MAILPhoto


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