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久しぶりに会ったその日。 いつもの居酒屋に向かいに座ったけれど 彼の様子がちょっと違った。
久しぶりだからかな?とわたしは勝手に思っていて 彼のペースがいつもよりほんの少し早いのも きっと疲れているせいだから、と そう思っていた。
お店を出て、このあとホテルに行こうかと彼が言って うん、と、何の気なしにじぶんの手元を見て その時にようやく彼の様子のわけがわかった。
…ハズシテナカッタ… 狭い階段を下りる彼の後をついていきながら するりと外した。
別にこだわっているわけじゃない。 実際今つけているのも自分で買ったものだし たまたまそれを薬指にはめているだけ。
けれど、彼と会う時はかならず外していたから。
彼はたぶんすぐに気付いた。 嵌めていた時も、外したときも。
でも、ね。 あなただって、 たくさんのナニカをわたしに見せてる。
だからおあいこ。
mistake
久しぶりだったのに、大失敗。
菜々
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