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■ 不倫の事情 〜過去の恋愛1〜
ホテルに着いたアタシたちは、 不自然なくらぃお互い離れていた。 まるで初体験を迎える高校生のように・・・。 「ねぇ、泊まりにしてるけど・・・」 「大丈夫、今日は朝まで一緒にいよう」
そう言うとマサは、アタシを抱いてベットに連れてってくれた。 あんなに欲しくて欲しくてたまらなかったマサが こんなに近くにいる。 止めなきゃいけなぃけど、もぉ無理だ。 一緒に落ちるトコまで落ちよう。 マサに抱かれながらあたしはこんなことばかり思っていた。 ヒロのことは全く思い出さない。 だけど、、、、 できなかった。 アタシたちは最後まではいかなかった。 マサができなかったのだ。 「なんでっ!」 マサはそう言って自分を責めていた。 極度の緊張のせぃで、彼はアタシが抱けなかった。 そして、ホッとした自分もいたのは事実。
気まずい空気が流れるのが痛いくらぃわかる。
ソレに耐え切れなくなったのか、
マサはシャワー室に閉じこもった。
1人ベッドに横になり、ふと過去の恋愛を思い出す。
当時二十歳。
設計事務所で働いていたアタシは、
仕事中にいきなり社長室に呼ばれた。
「今日、ヒマか?」
社長はいきなりこんな事を言ってきた。
「もし、ヒマならご飯食いに行こう。
ちょっと仕事のコトでな。
高橋君も一緒だから」
高橋君というのは、当時35歳のおじさん。
社長と高橋さんは大学のときの同級生。
社員と社長という間柄だけど、この2人は友達同士だ。
アタシと高橋さんは、
笑いのツボが一緒で、仕事中よく話し相手になってもらってた。
ただ、重度の気分やで女からは激嫌われてましたけど。
「別にいぃですよ。じゃぁ、何時ですか?」
そう言うと社長は
「お前、仕事5時に終わるだろ? 俺らは、7時くらぃになるから、一旦お前家に帰れ。
で、みどり町の駐車場で待ち合わせしような」
「え?なんで、わざわざそんなトコで? 会社に来ちゃダメなんですか?」
「はぁ・・・」
今、思えば怪しさ100%なんだけども、
当時のアタシはそんなに深く考えなかった。
2005年10月04日(火)
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