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■ 不倫の事情 〜過去の恋愛２〜
Livraryに「四季・冬【森 博嗣】」更新。
天才が感じる「孤独」を知ることができます。
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社長に言われたとおり、
アタシは一旦家に戻り、制服を着替え、
みどり町の駐車場で1人待っていた。
やっぱ、おかしぃよな・・・。
だって他の社員に秘密って、なんでだろ。
仕事のコトなら、別に会社でだってできる。
それをわざわざ外で会おうだなんて、おかしすぎる。
でも、いちをちゃんとした会社なんだし、
アタシはそこの社員なんだし、変なコトにはなるまぃ・・・。
いろいろなコトが頭をよぎる。
7時を少し過ぎた頃、
社長のセルシオが横についた。
助手席には高橋さんも乗っている。
「よし、刺身のうまぃとこがあるから、まずはソコに行くぞ」
そう言い、上機嫌で社長は車を出した。
しかし、お店に着くとなんと休業日。
ってなワケで、社長行き着けのスナックに変更。
ママの話を適当に聞きながら、
お寿司などの出前を取ってもらぃ、
カラオケをしたり飲んだり、
とにかく「仕事の話」なんて1ミリも出てこなぃ。
なぜか社長が
「お前の家って、外泊とかうるさぃか？」
と、しつこぃくらぃに聞いてきたが。
ママからは
「ねぇねぇ、あの人（社長）がココに女の子を連れてくるなんて
珍しいのよ〜。
あ、そうだ、うちでちょっと働いてみなぃ？
もちろん社長には内緒にしとくからぁ〜♪ね？」
なんて言われるし、
ハッキリ言って鬱陶しかったので、アタシは早く帰りたかった。
適度にお酒も入り、上機嫌になった社長は
「よし！ゲームしよゲーム！」
などと大暴走。
おぃおぃ・・・ゲームって王様ゲームとかじゃなぃだろな。
この面子でソレは勘弁してくれよ。
と思っていたら、いきなり1000円札を10枚くれた。
「お前、コレで遊べ。今から1回1000円かけてUNOやるぞ！」
そう言い、アタシは貰ったお金でUNOに参加。
勝ち分は、もちろん貰ってイィそうだ。
負けたら、、、まぁそれまでってことで。
そして、UNOをやったことも見たこともなぃアタシは、
あっというまに手持ちの1万円をなくした。
アタシが負けたってことでUNOも終わり、
なぜかブランデー（ストレート）を一気させられるはめに･･･。
「あの･･･飲めないんですけど･･･」
と言っても、酔っ払いには通じず。
ちなみにウォッカなどを飲む小さいグラスを使用。
とりあえず、一気に飲むと
社長は、アタシがホントにやると思ってなかったらしく、
「おぃおぃ･･･大丈夫か？」
と、しきりに尋ねてきた。
高橋さんは
「無理するな･･･。社長には俺から言うから」
などと言ってくれたけど、
ゲームに負けたのだから、
罰ゲームをするのはアタリマエだと思っていた。
案の定、アタシはぶっ倒れ、 （何杯も一気したから）
気付けば高橋さんに連れられて、
トイレで吐いてた。
それからソファでしばらくダウン。
そして次に気付いトキ、
このまま帰るのかな？
それとも、どこかに連れて行かれるのだろうか･･･？
2005年10月05日(水)
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