My Prime Day's
さとりん



 不倫の事情 〜薬編〜

Livraryに「容疑者Xの献身【東野 圭吾】」更新。
純粋で歪んだ切ない恋物語。

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NOVAに行くまで時間があったので (勉強しろよ)

1人部屋でPCカタカタ。


すると珍しく携帯が鳴るではなぃか。

いつもならアタリマエに居留守を使うのだけど、

そろそろ社会生活を復活させようとしているので

とりあえず人間になれておくために出てみる。


「もしもし?」


「あーもしもし、○○さん?」



あ・・・・なんか失敗したっぽぃ。

出るんじゃなかった。



「あのね、7月の下旬に中部国際空港の診療所行ったでしょー?

 あの時の保険証がね、切れてるんですよ。

 しかも1ヶ月前に!コレ、どういうことかわかる?

 アナタね、1ヶ月も切れてる保険証使ったってことなんだよ?」




弾丸のように、わけ分からんおっさんに怒られた。


なんだコイツ・・・・?


すんませーんって謝ろうかと思ったけど、

相手はかなりご立腹の様子でこっちが入る隙がなぃ。



「はぁ、そうなんですかぁ〜」


と言ったら


「あなたねー、そうなんですかじゃなぃんだよ!」


と、ますますヒートアップ。


あらら・・・・どうしましょ、このおっさん。


仕方がなぃので


「早い話、保険証送ればいぃんですよね?じゃ、FAX番号言ってもらえますか?

 すぃませんが、こっちも忙しいんで長ったらしく電話できなぃんですけどね」




と、暇人なくせにこう言ってみた。

うむ、自分が悪いくせに

なんて態度であろう。


さっきまで弱弱しく返事していた女が

いきなり喧嘩ごしに言ってきたのにビックリしたのか

電話のむこうのおっさんは、いきなり大人しくなった。

それでも


「至急送ってくださぃよー!」


と言い捨てられたんだけど、

5時間後に送ってやりました。

イヤ悪気はなぃのよ。

はよ送れって言ったくせにFAXつまっていかなぃんでやんのー。


そしたらさ、今度は夕方旦那から電話が鳴るのです。


「はぃよ」


「最近さー、どっかに保険証のコピーFAXした?」


「うん。今日したよ」


「アレ、空港内の給湯所?に行ってるみたぃだぞ」



ひぃえぇぇ、、、、

保険証には旦那の会社名が入ってるんですね。

どうやらソレを見て会社に連絡が行ったようです。


くっそー。あのクソオヤジ間違った番号教えやがったな? (完全にアタシ悪くない方向)


ってなワケで診療所に電話をし、

ちゃんとしたFAX番号ゲットしました。



が。




うちにFAXはありましぇん。

携帯しかナィからな。

コンビニから送ってるのです。


ホントはすぐ送ってあげなきゃなんだろうけど、

あのおっさんの態度がヨロシクなかったので

最初の電話から10時間以上経って送ってあげました。


だってコンビニまで行くのめんどぃんだよー。

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たまにヒロの部屋に行き、

毎日深夜マサと逢う。


このスタイルがしばらく続いていた。



いつものようにマサと車の中で話しをしていると



「なぁ、コレちょっと飲んでみん?」



そう言いながら、

彼は小さな袋にタブレットが2〜3錠入ったものをくれた。



「コレ、何?」


「サプリメントだよ」


「何に効くの?」


「コレな、体に良いとされているハーブが、

 たくさん入ってるんだ」



「へぇ・・・・」


「今、サプリメントってちょっとしたブームじゃん?

 それにハーブも見直されてきてるしさ」



「あっそぉ」


「ためしに1回飲んでみ?んで感想教えてよ」


「わかった・・・・」



アタシは何の薬かもわからなぃ錠剤を

口に入れた。


すると彼はアタシの手を握ってこう言った。



「なぁ、これからホテル行かんか?」


「え?」


「今日は大丈夫な気がする。ダメかな・・・」


「いや、ダメじゃなぃんだけど・・・・うん、イィよ」



そして、アタシたちはホテルに向かった。



ヒロ・・・ごめんね。



マサに抱かれている時、

一瞬ヒロが頭をよぎったけど、

すぐ消えた。






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だけど、アタシは飲まなかった。

気味が悪かったのと、

あまりにもサプリメントの粒が大きすぎて飲み込めなかったからだ。



「なぁ、体の調子どんな?」


「う〜ん、、、、よくわかんなぃんだけど」


「そっかぁ・・・。じゃぁ、もぉしばらく続けてみてよ」


「ねぇ、いったぃ何の薬なの?」


「それは後でのお楽しみ!だぃじょーぶ!

 決して変な薬じゃなぃからな」



「はぁ・・・・」


だけど、アタシはもらったサプリメントは

飲むことはなかった。



そして彼は薬を勧めるだけでなく、

購入を勧めだしてきたのだ。









2005年10月24日(月)
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