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2003年04月09日(水) 友人からの手紙〜太陽の裏っかわ





「生きたい」

「僕は生きたいんだ」

「いっそう生まれてこなければよかったんだ」

世界に100人しかいない不治の病

少しの光でも浴びると3日もたない

前進黒のマスクをまとい、自分の顔を未だ見たことない

父親と共に全世界で治療を受けるが、直る目処がない

ユーゴスラビアの田舎街で治療を受ける生活

父親に話す

「たった3日だけれども、僕にとっては永遠の3日間」

「太陽の光を浴び、人と会話し、友達と馬鹿をし、恋人に恋をする」

「そんな当たり前の生活を送りたいんだ」

18になるまで、一緒に必死になって戦ってきた父親

「もう少し耐えるんだ」

「怯えている子供がいた、そこで父親は子供に対して言葉をかける。抜かされてもいいんだ、ゴールするまでに何人もの人々が脱落していく、最後にゴールした者がチャンピオンだから」

暗闇の中、マスクを脱ぎ捨てる

「僕は母親似だったんだ、お父さんほら」

街中の広場に演芸にきた女性と出会い、初めて恋をする

マスクを被ったまま、素性をさらすことなく接する自分と、マスクを脱ぎとった自分リックは彼女にマスクを被った人を一緒に探して欲しいと、彼女に頼まれる

初めてみる光の世界の中で、初めて恋した人を目の前にし、当たり前の生活のありがたさを初めて知る

と同時に、自分が選択した限られた時間がどんどん近くなっていく

最後までマスクマンは自分であることを彼女に明かすことなく、顔・身体全身がただれ、家を出て行く息子に向かってお父さんは

「お前はチャンピオンだ」って声にならない声で、息子に言葉をなげかける

後ろを向かずに、リックはバイクに乗り、沈みかける太陽に向かって消えていく。。。



この作品は、私が東京に来て一人で観に行った映画。

ユーゴスラビア内戦の影響にてずっと封印されていた84年のユーゴスラビア映画

ブラットピットの処女主演作

映画って不思議で、その時観る自分のテンションによって見え方が全然変わってしまう

右も左も分からない時の自分の感情に、覆いかぶさってきたこの作品。

人目も憚らず涙を流し、口をタオルで塞ぎ必死になって声を殺した。



こんな状態になることは10年に1回

父親の息子に対するあまりに大きな愛

マスクを脱ぎ結果として死に向かってしまう息子に対し

「自分の道を自分で選択した時が息子にとっての幸せ」と

涙を流しながら、送り出す親父



今日、あの時以来のこの作品をまたみちゃいました。

自分の節目となる大切な作品











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