最近映画館でバイトをしています。
たくさんあるディスプレイに流れるいろんな映画のCMを 横目に見ながら仕事してるんだけど、 カヴァレリア・ルスティカーナが聞こえるときだけ つい手が止まって画面を見てしまいます。
なんでか知らないけど「この胸いっぱいの愛を」には 私の心を刺激するものがあります。
こないだ本屋さんでぶらぶらしてるときに、 たまたま「この胸いっぱいの愛を」というタイトルの 文庫を見つけました。
でも確か映画の原作ってもっと違うタイトル… SFっぽいカタカナな名前の本じゃなかったっけ? って思いながらその文庫を手にとって見ると、 「この胸いっぱいの愛を」という文庫本は映画が作られた後に 梶尾真治さんが映画の内容に沿って改めて書き下ろした本だそうです。
どちらかといえば原作の方が読みたかったので、 思い出しついでにそのSFっぽいカタカナな名前の本を買いました。
原作のタイトルは「クロノス・ジョウンターの伝説」、 いかにもSF作家っぽいタイトリングです。
まだ1ページも手をつけてないけれど、どうやら 時の神様クロノスが人をタイムスリップさせて どうのこうのという話を集めた短編集のようです。
私がもし過去に戻れるとしたら、いつに戻るかいな…。
そう考えるとあんまし思いつかない。
これまでの人生で決定的なターニングポイントが特にあったわけではなくて、少しずつ堕落していった感じだったからね…。
強いて言えば最初にバイトを逃げたときとか大学を辞めたときとか かもしれないけれど、そこで踏みとどまったとしても どうせまたいつか同じ過ちをすることになるだろうね、きっと。
私の場合はそういう対処療法よりも、頭の中の作りを 適正に組み替えるとか、もっと根本的に操作する神様の方がいいな。
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