9時半ごろ。
弁当も作り終え、そろそろ出勤しなきゃ遅れちゃう…という時分、 窓の向こうからザァザァという音を感知し、恐る恐る目をやると これが見事などしゃ降り。
慌てて出かける準備をするが、今からバスで向かっては間に合わないので 自転車で行くことを決意し、カッパを着て玄関を出る。
バッグが濡れないようにビニール袋をかぶせて前のかごに入れてから 自転車を漕ぎ出すも、雨は強い風を纏い容赦なくたたきつけてくる。
異常に痛い。
よく見ると、前かごのビニール袋の上を何かがぴょんぴょん跳ねている。
前かごだけでなく、地面の上も。
どうりで痛いはずだ、霰(あられ)らしい。
「痛い痛い」とか「がびーん」とかテンション高くひとりごちながらも、 ものの5分と立たないうちに霰は止み、雨も上がって晴れ間が見えてきた。
交差点で信号待ちをしている周りの人たちはみんな傘をたたんでいるのに、 私だけ「上下カッパ+バッグにビニール袋+傘」の重装備で とてもまぬけでした(+バッグの中には折りたたみ傘も入ってたり…)。
3時ごろ。
休憩中に彼女の友達から電話があり、 「昨日、靴を受け取りに行ったのは、キミに会いたかったからなのよ」と ラブコールを受ける。
「今夜遊びに行ってもいい?」とな。
この人も今日は仕事のはずなんだけど、酔っ払ってでもいるのかと いうくらいテンションが高いみたいだった。
そんな冗談も言い合える仲といえばそうなので、 適当に返事をしといてとりあえず彼女に電話で報告。
そんなことも言い合える仲といえばそうなのだ。
18時すぎ。
仕事が終わって自転車置き場に行くと、 そこで自転車の鍵がないことに気が付いた。
何かの拍子に仕事場に置き忘れたというのもありうるけど また戻るのはめんどくてヤなので、あきらめずにバッグの中やら カッパのポケットやらを探すけれど見つからない。
あきらめかけたそのとき…!
となりにとめてあるバイクの上に放置されている、見覚えのある鍵が。
そして無事に保護。
朝カッパをたたむときに、誤っておきっぱなしにしてた可能性大。
バイクの持ち主が私よりも先にやってきて鍵に気が付いたら きっとかなり困惑しただろうと、申し訳ない気持ちになったりする。
それもそれで面白い気もするか…(他人事だったら)。
時を同じくして。
寒さに凍えながら鍵を探している最中、彼女からメールがあり、 昼間の彼女の友達からの誘いは「ご飯一人で作るのめんどいから 晩ご飯をうちでごちそうになろうとしてた」らしいとのことだった。
彼女と彼女の友達は今日は同じ現場なのだ。
23時ごろ。
昨日の日記が書きかけだったことに気付き、加筆する。
…っていうか、今から書きます。
っていうか、彼女の友達が靴を取り来た話なんだけど…。
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