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憂いの泉
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2005年12月09日(金)
僕は本質的に楽天的な人間なんだよ。


…と「ノルウェイの森」のワタナベは言っていました。

私自身が「本質的に楽天的な人間」であるとは思ってはいないけれど、
今日は少し楽天的な文章です。







昨日の日記の犬も歩けば棒に当たる話ではないけれど、
どんなカップルでも一つや二つの足かせは必ずあるもんだな
と思う今日この頃です。

今もさることながら、七さんのときも、その前の彼女のときも、
その子特有の重たい(ように見える)つっかかりがあって
なんやかやがあった…ような、あったような。

ただそれらは、その子と私の二人が付き合う上では
思ったよりもたいした障壁ではないことが多いような感じもします。




例えば今の彼女との歳の差がいくつだとか、
家族がどうだとか、債務がどうだとかいう問題は、
一見するとかなり重いテーマに映る。

ものによっては他言できない(or 話す人が限られる)ような代物だし、
客観的な視点からすれば、過ちだとか奇異だとか言えるかもしんない。

けれど。

彼女と私の二人の関係だということを念頭において考えれば、
それらの足かせは、思ったよりもたいしたことじゃなく見えるようになる。

一回り近く離れていようが、何百万あろうが、
それが特別の原因として別れ話になるとかいうことは絶対ない。

彼女の癖とか、好き嫌いとか、趣味とか、判断基準とか、
ちょっとずれた価値観だとか、あるアーティストへの情熱だとか、
靴を履くときの独特のしぐさだとか、料理のてきとーさだとか、
ゆで玉子も温泉玉子も大丈夫で生玉子でさえけろっと飲んじゃうのに
半熟の目玉焼きだけがどうしても食べられないというわけのわからない性癖だとか…
その他もろもろ、彼女を構成している無数の要素の中の一つに
それらの足かせに該当するいくつかの項目があるだけで、
彼女という全体像からすれば無数の要素の中のほんの10か20くらいの
ちっぽけな、部分的な、とるにたらない問題に過ぎないという話です。




祭りの屋台にあるような、まるまる一本の焼きとうもろこしに例えるなら、
その焼きもろこしは1,000粒っていう数えるのがうっとおしいくらい
たくさんの要素で構成されてて、
中には程よく火が通って鮮やかな黄色になってる粒や、
タレがしみてて茶色くなってる粒や、
あんまし火にあたる機会が少なくて白いままの粒とか
いろんなやつがいる。

逆に、炭火に気に入られたのか黒く焦げちゃってる
ほろ苦い粒も10粒が20粒くらいいて、
商品たる焼きもろこしの粒としてはちょっと微妙なだったりするんだけど、
だからといってその10粒か20粒かのために
一本の焼きもろこしがダメになるかっていったらぜんぜんそんなことはない。

っていうか、かえっていくらか黒いところがあったほうが
香ばしいし、焼きもろこしっぽくておいしそうに見えるし。

そんな感じです。





エンピツ