今作ってる曲は組曲「阿美寮」。
「ノルウェイの森」から構想を得た4曲からなる組曲です。
なので最近バッグの中に常備されてる本はもちろんその「森」なわけで、 仕事の休憩中とかに適当にページをくってはしばらく読んだりしてます。
昨日に引き続いて引用したりしてるのはその影響なんだろうなとか 分析してみたり。
「阿美寮」は直子について書いてるので、もしその次があるとしたら、 ハツミさんの交響詩を書きたいとか思ってた矢先の邂逅だったので (…そうまさしく邂逅という言葉がしっくりくる発見でした) 日記に書き残したいと思いました。
ばく天のスペシャルで、幼稚園児にサンタさんからのプレゼントを あげようっていう企画を見てて、なぜか感動して涙が出てきました。
たぶんうれしい涙だと思うんだけど、 何がどうなって涙になったのかさっぱりわけがわからないのでした。
で、そのときふいに思い出したのは、「森」のハツミさんの話。
--------以下引用--------
そのとき彼女がもたらした心の震えがいったい何であったのかを理解した。
それは充たされることのなかった、 そしてこれからも永遠に充たされることのないであろう 少年期の憧憬のようなものであったのだ。
僕はそのような焼けつかんばかりの無垢な憧れをずっと昔、どこかに 置き忘れてきてしまって、そんなものがかつて自分の中に 存在したことすら長いあいだ思いださずにいたのだ。
--------引用おわり--------
ひょっとしたらサンタの企画も私にとっては 「少年期の憧憬のようなもの」だったのかもしんないとか思いました。
「森」の中でハツミさんの話はよくわからない部分の一つだったんだけど、 今回のサンタの経験を鑑みると、なんとなく…だけどしっくりとくるような 感じがしてきました。
具体的に「憧憬」とはどういうことで、なぜ「充たされることのない」のか 言葉で説明するところまでくっきりとはわからないけれど、 ハツミさんの話についていくらか自分なりの答えの感触があるし、 交響詩「ハツミ」もなんかできそうな気がしてきます。
サンタで泣いた自分にかなりびっくりした。
幼稚園児たち喜ぶだろうなって思って、 喜ぶ幼稚園児たちのことを考えると自分も嬉しい幸せな気分になった感じでした。
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