私の雑記帳
DiaryINDEX|past|will
今日も父を見舞う。 一時の危機は脱したと思うが、これから先の父の残りの人生を考える。
私は疲労困憊していてとてもしんどい。父のために、いや私の自己満足のためによかれと思うように行動してゆく。 ふと、思う。誰もが父の病状と回復見込みの程度を考えている。そんな時、いまその父より血圧の高い私自身が脳梗塞か心筋梗塞で倒れて死ぬかもしれない。だれもが父の病状に感心が行っている時、私自身が死ぬ。 それは私本人でさえ夢にも思わないことだろう。いま次の瞬間、私の意識が無くなり、私がこの世からいなくなる。
そうなったら遺された娘達、遠くに離れた妹、死に損なった父、どれほど驚くだろうか。 勿論、そんなことは起きないと思う。でも、そんなことをふと想像する私は頭がおかしいのだろうか。
今日、車を運転している時、ふとちょっと前の恋人のような(結局は恋人ではなかったが)大好きだった彼のことを思った。私は彼に夢中だったが、彼にとって私は都合のいい女でしかなかった。今まで何百回も何千回も、そんなことを考えたが、彼との別離を決めてからもう1年半、ようやくようやく、彼が過去の人になっていく。思えば元々何の思い出もない希薄な関係だった。お金のことで結局は利用され、私自身が愚かな人間であったことを嫌というほど自覚させていただいた。彼のことはなんというかあこがれていたけれど(恋なんて熱病)、苦しい思いをして諦めた。諦めるしかなかった。そうするしかなかった。表面上はともかく私は辛かった。そしてようやく、耐性が出来てきた頃に、自分の病気があり、父の骨折と心不全が起きた。 父がこんなになるまで、私は父に辛く当たってきた。理屈でおかしいとわかっていても、そうしなければいられなかった私の心は、反省したところでしょうがなかったと思う。後悔はしていない。それは私がそういう人間だから・・としか言いようが無い。 父が危なくなって、ああ、なんて私は悪い娘だったんだろう・・なんて思わない。そんな単純なことではない。 でも、そのような確執を超えて、やはり生き死にがかかってきていること、そして私たち姉妹は父のおかげで人並みに大きくしてもらったという父なりの愛情について十分すぎるほどありがたみを感じているのである。 いま、私がやらなければならないことは、今目の前の状況に、後々後悔しない行動を選択するという、それだけである。 天命には逆らえないが、とるべき行動はこれからも選択できるのである。私はそれを間違えてはならないと思う。 勿論、人生においていくつもの間違いだらけの選択をしてきた私なのだが。
父は多分、一命は取り留めただろう。だけどこれからどのような状態で生きるのかわからない。私は来月には筋腫切除の開腹手術が待っている。 それが終わり、身体がある程度回復したらまた果てしない就職活動(レジも店員も出来ない、何の技術も資格もとりえも無い)が待っているはずだった。一刻も早くそれを何とかしなければ、福祉の恩恵から抜け出さなければ、私の平和はないはずだった。でも、父がこうなってしまって、私は父を置いて、そして子供たちを育てながら、こんな弱い体(意志も弱い)で、仕事なんて見つかるわけが無い。 父のリハビリを手伝い、できるだけ普通の生活が送れるように手を貸し見守ることが、私の使命だと思う。でもそれでは生活は? 今回の父の怪我と病気で元夫にとてつもなく世話になった。元夫が私たちにかけた迷惑(借金)は膨大だが、父にこれほど尽くしてくれたことを私は生涯忘れないだろう。今や家族なのだが、では復縁できるかというと、それは出来ない。私が保険証を手に入れる一番簡単な方法なのだが、その一点は私の最後の砦だと思っている。だめな夫に見切りをつけ、三行半を突きつけたのはこの私である。それが、保険証の無い生活がみじめだから、籍を入れましょうとは思えない。元夫は金のこと以外は私たちによく尽くしてくれている男なので役には立つが、私はやはり結婚生活をさんざん裏切られたという思いがあるし、元夫をもはや愛してはいない。ふるい友人であり子供の父親であるが、彼もまた彼という人間でしかなく、決して生まれ変わったかのように別人のように立ち直ってくれているわけではないのだ。 私が私であるように、元夫もたぶん根っこはかわっていない。だから今の状況ぐらいがちょうどよい関わり方なのだ。
話が逸れた。
父の事もあるし私の体調もあるし、自立の道はさらに遠くなった。 あと2年で娘達の大学と高校のダブル受験がある。元夫にそれをどうにかできるお金はない。 父はどうなる? 私はどうすればいい?
私が何をどう選択すれば、後悔の無い人生を送れるというのだろう? そればかり考えていると、自然とかつて男からの愛情を渇望していた自分が遠くに思えてくる。それに加え、筋腫の手術である。自分の人生が一気に消費された感じがする。
私はこれからも日々悩んで生きていくだろう。愚かでバカで、私の思うカッコいい人生とは対極の惨めな人生だが、そうやって悲観して卑下して愚痴って嘆いていても、明日はもう数時間後にやってくる。 いましばらくは父の介護を後悔無いようにやるしかない。 私は妹にずいぶん助けられている。妹の大変さを考えると、私など、自分で父の世話を出来る分、自己満足も得られるわけで、幸せなのかもしれない。それなのに妹は私を気遣ってくれる。手伝いに行けない分、父にかかる費用は全額自分が出すといってくれている。個室に入れられるのも妹のおかげである。それなのに妹は常に私に感謝をしてくれる。私には出来ないことばかり。
人生で得られる教訓はいくつもある。経験で学ぶ事も沢山ある。 それらを通して私は少しでもマシな人間になるしかない。
そして、自分でもわからにうちに倒れて、父より先に逝くなどという親不孝をしないよう、自分をもっと本気で守らなくてはいけないと思う。
なんだかこんなハードな状況をどこか俯瞰?してみているもう一人の自分がいる。なんだか、この世の出来事があっけなく泡沫のような気がしてくる。 いまもなんだかどこか半分、夢の中の出来事のような感じすらある。 現実を受け入れたくない為の、自己逃避なんだろうか。 体調が悪い。なのになんでこんな日記なんか書いているのだろう・・
|