小学校の時の 同級生に 偶然 会ったのです。
名前は、玲子。
相変わらず、ゴリエに 激似だった。
玲子とは、同級生と 言うだけで 友達では なかったけど
会えば、挨拶は するくらいの 仲だったのです。
玲子は、昔から 変なクセが あり
今でもそのクセは、全く 治っていなかった。
どびっくりした事に、前よりも 更にバージョンアップ してるじゃないですか。
そのクセとは、他人の身体を 触りまくり 触りまくった
その手を 自分の鼻に もって行き
ニオイを 嗅ぎまくるという 大胆不敵な クセなのです。
あみ 「変わってないね そのクセ。」
玲子 「治す気 ないもん。 クンクン。」
あみ 「人に、嫌がられない?」
玲子 「めちゃ 嫌がられるよ。」
あみ 「治しなよ。」
玲子 「これだけは ダメ! 私の 生きがいだもん。」
あみ 「中学で 友達できた?」
玲子 「できたよ。 一人だけど。」
あみ 「良かったね。 趣味とか 同じなの?」
玲子 「違うよ。」
あみ 「んじゃ 好きな男子の 話で 盛り上がるとか?」
玲子 「好きな男子なんて、いないもん。」
あみ 「やっぱ 勉強の話?」
玲子 「全然 そんな話 しないよ。」
あみ 「んじゃ 何の話 するのよ。」
玲子 「やっぱ 身体のニオイの 話かなぁ〜!? 今 あんた アレでしょ? とか 今 あんた オナラしたでしょ? とか そんな感じ。」
私は、玲子が 解らない。
雨を怖がる 仔猫のように、いつの日か 淋しさに 慣れてしまった 玲子。
他人のニオイを 嗅ぐのは、そんなに 楽しい事なのか。
今の私には、解らないよ 玲子。
私が、何を言っても 玲子には きっと届かない。
もうすべてが、壊れてる。
これ以上 ここにいるのは もういやだ。
私の未来が 消えてしまうから。
何も 見たくないよ 玲子。
二度と 会いたくないよ 玲子。
さよなら 玲子。
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