それは、蒸し暑い夜の事でした。
喉が渇いたので、冷蔵庫にあった麦茶を
一気に、飲んだのです。
ん?
何かへん?
麦茶のようで、麦茶じゃないような
だけど、ちゃっかり麦茶色をしていた。
だけど、違うみたいな。
違くないみたいな。
それでいて、味も違うような。
違くないような。
きっとこんな風に考えてしまうのは、
私が、まだ中学生だからかもしれないんです。
それで、母・美奈子に聞いてみたのです。
あみ 「ねぇ これ何?」
母 「お茶風味のそばつゆよ。」
お茶風味って一体何?
飲んでも、大丈夫なの?
あみ 「ねぇ これっておそば食べる時のヤツ?」
母 「う〜ん どっちでもいいのよ。 お好みで。」
どっちって、何と何?
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