不安も感じずに、時が流れるだけの
退屈な金曜日。
松田時生が、真剣な顔で、こんなくだらない事を言うのです。
松田 「今日、水城が死んだ夢を見たよ。」
あんだと!? クヌ野郎!!
あみ 「日頃私が、死ねばイイと思ってんの?」
松田 「思ってないけど。」
あみ 「私の夢 勝手に見ないでよ。」
松田 「見ようと思って、見た訳じゃないよ。」
あみ 「じゃ何で、見たのよ?」
松田 「そー言われても、困るよ。」
困るんだったら、これから絶対に、私の夢を見ない事だね。
もし見たら、今度は、私が夢の中に入って、何をするか解らないよ。
そんな力が私には、あるんだから。
ずっと前に、木村さんがそんな事を言ってた夢を
見た事が、あるんだから。
あるんだから、あるんだから、あるんだから。
あみ 「この前、速水君が、私が速水君のお母さんになった 夢を見たって言ってたよ。」
松田 「マジ? アイツ頭おかしくなったんじゃねぇ?」
あみ 「何言ってんの? 普通ぢゃんよ。 中学生の男子なら、月に一回は見るもんだよ。 てか、週に2回は見るって噂もあるくらいだよ。 どっかのチンコロ小僧とは、格が違うよ。」
松田 「それ誰の事?」
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