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あみの秘密日記
水城あみ

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2005年11月26日(土)
ガラス色の午後。




11月も 最後の土曜日。

街はすっかり気の早いクリスマスの イルミネーション。

はしゃいだ街を 素通りして 私は、理沙の家に直行した。


あみ 「持って来たよ。」

理沙 「ありがと。」



あみ 「じゃアレ貸してよ。」

理沙 「あっゴメン。まだ奈々が 返してくれてなかったよ。」









マジかよ!?






酷いよ。

ホント酷いよ。



私は、わざわざ修二と彰の 青春アミーゴのCDを持って来たんだよ。

そのかわりに理沙は、Myojo と言う名の雑誌を

私に、貸してくれる約束だったぢゃん。

これじゃ全く 私が浮かばれないよ。 




あみ 「じゃさ、PoTAPoでもいいよ。」

理沙 「あっゴメン。それは今、みおが持ってるよ。」







あんだって!?




あみ 「じゃ何があるの?」

理沙 「う〜んと、今のトコ何も無い。」




何も無いって、何も無いって事?」








ちょっと 待ちなさいよ!!!






別に何処にも行こうとしてないけど、待ちなさいよ!!!

何よ。よってたかって 私の事バカにしくさって!! 許さないからね!!

こっちは、遊びでこんなトコ来てるんじゃないよ!!

あんだよ。損しちゃった気分でいっぱいだよ!!!




これから、何を信じて生きていけばいいのか、解らなくなっちゃったよ。

誰を信用したらいいのかも、解らない。

こいつが、誰なのかも、解らない。




今すぐあやまってよ。

私の傷ついた心を、元に戻しなさいよ。






理沙は、私にこう言うべきなんじゃないの!?




『私の方から出向いて、お詫びすべきですのに、

 わざわざ水城さんの方から、お越しいただき、

 しかも、お貸しするはずだった Myojoもなく、更に PoTAPoもなくて

 大変申し訳ございませんでした。(土下座)


 これは、つまらないものですが、不二家のシュークリームです。

 お口にあうか解りませんが、どうぞご家族皆様で、召し上がって下さい。』

と、何故 言えないんだよ!?

情けなくて、○○すら出ないよ。(○の中の文字は、二字だよ。)





あみ 「じゃ帰るから、バイバイ。」

理沙 「待って!!何もないのも悪いから、今何か持ってくるよ。」




えっ!?

何かくれるの?

やっぱ4月生まれは、違うね。

やる事が、違うよ。

何か、悪かったね。興奮しちゃったみたいで。



理沙 「はい。これあげる。」






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あみ 「私が、大っ嫌いって知ってるくせにくれるの?」

理沙 「お母さんにでもあげなよ。」




いらねぇ〜よ。

今年一番いらねぇ〜よ。