そんな11月の日曜日。
私と美華子は、私立高校の説明会へ 行ったのです。
私達の 隣の席に、横綱級のデブ 女子二人組が、大きな声で 話しをしていました。
横綱A 「やっぱ女はさ、男に惚れちゃダメだよ。 男に自分を惚れさせないとダメな訳よ。解る?」
横綱B 「うん。」
横綱A 「でさ、そーなる為にはさ、ブスじゃダメな訳よ。 いつも 綺麗じゃなくちゃね。 解る?」
横綱B 「うん。」
横綱A 「歯なんて、毎日磨かなくちゃいけないし、風呂だって、毎日 入んないといけない訳よ。朝なんて、朝シャンして シャンプーの 香りを まき散らかしてないと、男に好きになってもらえないんだよ。
いか臭いのは、ダメって事だよ。 解る?」
横綱B 「うん。」
横綱A 「要するに、ウチラは まず何をしたら、最高の高校生生活が 手に入ると思う?」
横綱B 「は〜い!! は〜い!!」
横綱A 「はい、そこのデブ。」
横綱B 「自分がデブだと言う事を 自分自身に知らしめ、辱めて痛みつけ かと言って清き乙女心を失わず、あと20kg痩せなければいけないと 思いま〜す!!」
横綱A 「ピ〜ンポ〜ン!!!」 パチパチ。
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