月に舞う桜

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2006年03月05日(日) 日本の美しさと醜悪と、国境を越える人

友人がこの前梅と桜を見に行ったと教えてくれた。桜と言えばソメイヨシノを思い浮かべてしまうので「もう咲いてる所があるの?」と驚いたのだが、桜にもいろいろな種類があるんだよな。
今日の朝刊に満開の桜(と菜の花)の写真が載っていた。「お?」と思ってキャプションを読むと、伊豆半島の河津町で咲いている河津桜とのこと。河津桜は本州で一番早く咲く桜だそう。花は濃いピンク色なので、写真の桜並木はむしろソメイヨシノよりも春の暖かさを連想させるものだった。

同じく今日の朝刊にトニー・ラズロさんのインタビュー記事が載っていて、わりと大きなカラーの顔写真がついていた。トニーさんと言えば、小栗左多里さんの漫画『ダーリンは外国人』でお馴染みのあの人だ。写真を見た瞬間に、「トニーじゃん! 漫画にそっくり!」と思ってしまった。
違うよ、私。漫画にそっくりなんじゃなくて、漫画「が」トニーさんそっくりなのだよ。

それからテレビの『スクープスペシャル』で、冤罪事件がどのようにして作られるかを観る。
いやぁ、すごいね。大昔の話じゃないんだよ。遠い異国の話でもないんだよ。現代のこの日本で起きている話だ。
他人の人生を左右しているということについての自覚が微塵もない人間が集まると、あんなことまでできてしまうのね。
この国では、逮捕されて起訴されてしまうと、それで人生終わりのような感が拭えませんな。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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