月に舞う桜
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夕方、空が黄色くて、非現実的な感覚に陥る。黄砂だろうか。 空は不思議だ。季節や気候や時間帯によって、どんな色にもなる。
Mステには、5年ぶりのCocco。どこか不安定で危うく、でも確実に力強い声。彼女はいつもぎりぎりのところで歌っている印象を受ける。生きることの全エネルギーをただ一点に集中させて歌っているかのような。そんな危うさに惹かれて、目が離せなくなる。 そして、自分はぎりぎりのところで書くということを少し忘れすぎているな、と思う。
黄色い空は、そう長くは続かない。 現実の中の非現実的な瞬間をつかまえなければ見えないもの。そんなものがあるのかどうか分からないけれど、私はそれを見るために、ぎりぎりのところまで行きたいのだ。
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