月に舞う桜

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2025年10月17日(金) 追い詰められる

6月に居宅介護のヘルパーが替わった。
ヘルパーが替わっても、相変わらず、親にやってもらうよりかなり時間がかかるし、髪のセットが全く思い通りにしてもらえない。
いまはショートカットだから、結ぶ必要はない。出かける予定のない日は、髪を水とヘアミストで濡らして梳かすだけ、出かける日でも、さらにヘアワックスをつけて崩れないようにするだけだ。それだけなのに、ちっともきちんとならない。
いまのヘルパーも、以前の人たちと同様、気を遣うのか髪の梳かし方が緩い。「真下に強めに梳かしてください」「遠慮せず容赦なくやってください」「地肌にブラシが当たってもかまわないので、強めに」と何度言っても、しっかり梳かしてくれない。それで、髪をセットして少し時間が経つと、髪が膨らんできて何もセットしていないかのようになってしまう。
先週も今日も出かける予定があったが、そのままではとても外に出られないので、母にやり直してもらった。
居宅介護利用日の前日になると、どうせ明日も髪がまとまらないんだろうなと考えて、絶望的になるしどうしようもなく苛々する。どうにか苛々を抑え込むために、必死で太腿を爪で引っ掻く。
いっそ坊主かベリーショートにしてウィッグを被るべき? と思うほど追い詰められてしまう。
でも、ネットで調べたところ、ウィッグをつけるのもコツがいるようで、普通に髪を梳かしてセットするのもできないヘルパーが、ウィッグをきれいにつけられるとは思えない。
本当に、どうすればいいか分からない。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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