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■ パニック
■その1
ただでさえいろいろあって胸が鬱いでいるというのに、痴漢にあってしまいました。 硬直していると、酔っ払っているのか、にぎやかにこちらに歩いてきた人たちがいたので、痴漢は逃げて行ってしまいました(痴漢が出るような道じゃないのに)。 でも、怖くて駅からでられなくなってしまいます。 痴漢されたこと、した犯人が怖いだけじゃなくって、 それが引き金になって、それでなくても不安定な自分をコントロールできなくなりそう。
それがいちばん怖い。 どうしよう。 どうしよう。 どうしよう。 胸がどきどきして、頭が真っ白になってしまって、その場にうずくまったまま動けません。 そのうえ、それでなくてもゆるかった涙腺に歯止めがきかなくなってしまいました。でも、頭の隅っこのほうは妙に冷静で、あしたはS先生の宴だから、泣きやまないと顔がひどいことになるとか、そんなことを考えているのです。
でも、怖い。 怖い。 怖い。
こんなときに痴漢にあってしまう自分が情けなくて許せなくなる。どこがいけなかったの。 なにがだめだったの。 スカートだったから? それともどこかに隙があった? そうやって自分を責めて、責めて、責めてしまいます。 でも、もちろん(とくに)痴漢などの性的な暴力に関しては、被害者にも非があるという論理展開は成り立たせてはいけないのです。 誘っていた、とか、そんな格好をしているのが悪い、などというのは、お前が女だからしょうがない、と言われているのとほとんど同じ。 だから、きちんと怒りをもたないといけない。 怒らないといけない。 こんなとき、自分を責めてしまうのがいちばん悪い。 経験上わかっているのに、頭の中ではわかっているのに。
こんなとき自分を責めるのは駄目だってわかっているのに。 ほかの女の子が痴漢にあったなんて、相談にきてくれたときには、正しく怒ることができるのに。 たくさん性犯罪やトラブルの本だって読んで、どの本も貴女は悪くないのだと教えてくれた。
けれど、ちいさいときから身近で受けてきた悪しき教育は習慣化していて、そう簡単に消え去ってはくれない。
怒るより先に、自分が消えたくなります(でもこれは、死にたくなる、というより消極的)。
感情が麻痺してしまう薬が欲しい。 欲しいです。
■その2
パニックになりながら、電話で命令をしてもらいます。 「ちゃんと帰って眠りなさい」
はい、帰ります。 帰って眠ることにします。 明日のために。 ちゃんといい薬ももらったので、大丈夫です。大丈夫。
2005年05月18日(水)
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