過去の日記
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自己紹介は、《こちら》からどうぞ。
年末からずっと家に入り浸っていたSamはさっき帰っていった。 一人になって、なんとなくほっとしている。 別にSamと一緒に居ることが苦痛なわけではない。それほど私に影響を与える人間ではもはやないから。 それに、私の邪魔にならない作法をSamはもうすっかり会得してしまっているから。 でも、多分私は一人でいるのが好きなんだと思う。 他人と関わるよりは、一人でいるほうがずっと平穏だ。
御主人様からはずっと、連絡はない。
大晦日はSamに家の大掃除をまかせて、昼寝とおせち料理(簡単なもの。年中行事やしきたりは好きなのだ)の準備をして一緒に寿司を食べて蕎麦を食べて年越しをした。 それから明けて3日の午後まで一歩も外出せず、食べては眠り、セックスをしては眠り、の繰り返し。 先日の一件以来、SamとのセックスはSM色を更に強くはしているものの、お互いにSMしてるという自覚はない。少なくとも私には。 「セックスばっかりじゃぁさ、あなたが飽きるんじゃないかと不安だよ。SMと違ってそんなにバリエーションないから、俺。」 とSamは言う。 でも、そんなことはSamが心配する必要はないのだ。 快楽と色々な痛みを、過不足なく私の体に与えることができる限りは、たぶん飽きはしないから。 第一、体に与えられる苦痛の痕跡は、御主人様とのプレイの痕とは比較にならないくらい多く、派手なものだ。
Samのほうが先にうんざりするのかもしれないが。
Samが自分の家に帰って、一人で風呂に入っていたら生理が来た。 何やってんだろう、私。とか、ちょっとだけむなしい気持ちにもなった。 たぶん一時的なもの。 殴られたり咬まれたり抓りあげられた痕が疼くのはリアルな感覚で、こんなすっからかんな気持ちはただの錯覚なはずだ。
今年もたぶん、私はこのままなんだな。
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