過去の日記
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2006年02月01日(水) 真実という名の幻想

昔、Samのキスはご褒美であり、元気の出るまじないだった。
一回逢って、一回か二回だけしてもらえるものだった。

今では無制限大サービスだ。
ご褒美でもまじないでも、もはや、ない。
(たまに、責めのひとつになったりはする。)


私が相手に求めるもの。
多分、本当の真実がすべてではないと思う。
うまく騙してくれるなら、嘘でも全然構わない。
今この瞬間、触れ合っていることがほんとうでないのなら、
この世の中に真実なんてない。と、
そう本気で思えるくらいに錯覚させてほしい。

幻想の入り込まない性行為、私にとってはそれがSMだ。
(性器の触れ合いがない場合も多いから、性行為とは言えないのかもしれないが。)
内臓の内側まで覗かれ、弄られ、
排泄物を見られたり口にしたりされたりし、
体から出る液体という液体をすべて搾り出し、
欲望と汚物と快楽と苦痛を与えられる、それだけがリアルに感じられる時間。
その結果体に傷が残ろうと、消えないダメージを受けようと、私は構わない。






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私がSamに執着するのは、Samがそうではないから、というのが大きな理由。
多分、Samは私と私から出てくるすべてのものに触れ、その口で味わっている。
唾液、涙、汗、排泄物、吐瀉物、経血に至るまで。

そんなSamに真実を感じるのは、自然な成り行きではある、と思う。
例えそれがよくできた錯覚でも。幻想だとしても。




黒ウサギ |MAIL

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