過去の日記
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自己紹介は、《こちら》からどうぞ。
昔、Samのキスはご褒美であり、元気の出るまじないだった。 一回逢って、一回か二回だけしてもらえるものだった。
今では無制限大サービスだ。 ご褒美でもまじないでも、もはや、ない。 (たまに、責めのひとつになったりはする。)
私が相手に求めるもの。 多分、本当の真実がすべてではないと思う。 うまく騙してくれるなら、嘘でも全然構わない。 今この瞬間、触れ合っていることがほんとうでないのなら、 この世の中に真実なんてない。と、 そう本気で思えるくらいに錯覚させてほしい。
幻想の入り込まない性行為、私にとってはそれがSMだ。 (性器の触れ合いがない場合も多いから、性行為とは言えないのかもしれないが。) 内臓の内側まで覗かれ、弄られ、 排泄物を見られたり口にしたりされたりし、 体から出る液体という液体をすべて搾り出し、 欲望と汚物と快楽と苦痛を与えられる、それだけがリアルに感じられる時間。 その結果体に傷が残ろうと、消えないダメージを受けようと、私は構わない。
私がSamに執着するのは、Samがそうではないから、というのが大きな理由。 多分、Samは私と私から出てくるすべてのものに触れ、その口で味わっている。 唾液、涙、汗、排泄物、吐瀉物、経血に至るまで。
そんなSamに真実を感じるのは、自然な成り行きではある、と思う。 例えそれがよくできた錯覚でも。幻想だとしても。
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