過去の日記
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2006年10月01日(日) 泣くための鞭

さっきSamは帰っていった。
私はというと、お尻と背中が痛くてぐったりしている。
気だるいのは泣きすぎたせい。

私が日常所属している三つの社会において、
私はあまり感情的な人間ではない。
いい意味でも悪い意味でも、
喜怒哀楽が明確ではない。
それは私のもともとの性質ではなくて、
習慣と訓練によって身につけたもの。
だから、ストレスというほどのものではなくても
感情の波は、蓄積されていくのだ。


それをリセットするのに一番効果的なのは「泣く」ということだけど、
一人で泣くのはなんだか悲しいし、
他人の前で泣くのは理由がない。

SMというのは、泣くためのいいきっかけでもあるのだ。


今日は寝室ではなく久しぶりにダイニングテーブルを使った。
そう提案したのは、広いスペースで思い切り鞭を振ってほしかったから。
そこまで口にはしなくてもSamは、
私をテーブルにうつ伏せで両手両足を固定して、
乗馬鞭から始めてバラ鞭、一本鞭と、
いつになく多種類の鞭を長時間使った。
私が泣こうが変な声でうめこうが、
プレイ中はSamは手加減しない。
(マンション住まいなので、叫んだりわめいたりはできないのだ。
どんなに没頭していても大声は出さないということは、
まだまだ正気な部分は残っているということだろう。)

最後のほうで、鞭ではない痛みを感じて不自由な体勢で振り向くと、
ずっと昔にSamが自作したワイヤー製ケインだった。
自分でもどこにしまったか忘れてたのに、
Samはずいぶんノリノリだったんだろう。
一発打つごとに、皮膚に一直線のミミズばれというか、筋が残る。
流血はしないけど、うっすら血が滲む。


今日はSamは、自己嫌悪には陥らなかったらしい。
先日のビンタのときはすごく落ち込んでいたくせに。
体へのダメージという点では、今日のほうが重いのに、
どうもSamの反省ポイントはよくわからない。


散々泣いてすっきりして、
感情はちゃんとリセットできたし。






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なんとなく後回しにしてたら、
お互いにどうでもよくなってしまったのだ。

そういうこともあり、ということで。


黒ウサギ |MAIL

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