fleur bleue
sora



 トラウマ

気がつけば、
臆病な人間になっていた。

いつからか、
見られるのが怖いと感じるようになっていた。

いつも誰かに見られているような気がして、
夜もろくに眠れなかった。

誰にも見られないように、
部屋に鍵をとりつけた。
心にも鍵をとりつけた。

部屋の外で、
私を呼んでる声がする。

その声なき声におびえながら、
一日中部屋の中で過ごしていた。

昼も夜も、
日の当たらない真っ暗な部屋の中で、
膝を抱えて震えていた。

今でも、
当時を思い出すと、
恐怖で震えが止まらないのです。

消えない、トラウマ。

2005年12月19日(月)
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