fleur bleue
sora



 霞む景色

窓から降り注ぐ昼の太陽は、
私を慌ただしく急き立てる。
息着く間もないほどに。

時間の渦に巻き込まれ、
気付ば辺りは闇に覆われる。
周りを見渡しても誰もいない。
そこに深く広がる闇。
そしてまた闇。

時に激しく、
心奮わせながら、
一睡もできないまま、
ついには朝を迎える。

朝日が眩しい。
痛いほどに眩しい。
そこにあるのは、
あきらめにも似た、
やるせない気持ち。

そこは、この世の果て。
コンクリートに囲まれた、
冷たい牢獄。
命が削り取られていく音が聞こえる。

2006年01月16日(月)
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