fleur bleue
sora



 果てしなく続く道

夢を見ました。

ある晴れた日の昼下がり。山道を行く私たちは、一台のバスに乗り込みました。バスの中には、たくさんの人がいました。小さな子供、若い人たち、年配の人たち。みんな楽しそうに笑っています。

疲れきっていた私たちは、バスに乗り込むとすぐに、深い眠りに落ちていました。

目が覚めると、バスの中には、私とあなたの二人だけ。辺りはすっかり暗闇に包まれ、窓からは、輝く星が見えました。

運転手は、決して振り向くことなく、語りかけることもなく、じっと前を見て運転を続けていました。

私たちは、何も語らないまま、体を寄せ合い、ずっと離れずにいました。二人の鼓動を確かめ合うように。

そのまま何時間経っても、バスは止まる気配をみせませんでした。このバスは、いったいどこから来てどこへ向かっているのでしょう。行くあてもないまま、バスは走り続けていました。

2006年01月29日(日)
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