『北国の帝王』Emperor of the North 1973年 ロバート・アルドリッチ監督
NHK-hiで録画したのを見る。
硬派なロードムービーであった。
これは男の映画だ。女と一線を画す世界。
ジェンダーフリーだなんだと言う次元ではないのだ。
男の信念を貫く生き方がロマンチックのかけらもなく男臭く描かれている。
北国の帝王と呼ばれる「男」の男っぷり。
そして「男」になる前の青臭い若造のコンビが
それぞれの魅力を引き立たせていると思う。
初めて見る俳優さんたちだが上手いなあと思う。
ただ男臭い、男の世界が描かれているというより
随所に琴線に触れるエッセンスを感じる作品だ。
ラスト、女子としてはもう少し甘さのひとかけらも欲しいと思ってしまうところだが
そうなったら「男」の映画ではなくなるのだ。
当初サム・ペキンパー監督によって企画されていたのが
ロバート・アルドリッチ監督に変更?されたのだそうだ。
作品のタイトルだけいくつか知っていたサム・ペキンパー監督は気になっていたので
これをきっかけに見てみたい。
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