『ジュリア』Julia 1977年 フレッド・ジンエンマン監督
映画を見る時は、積極的に情報を検索しないようにしているので
この作品も真白な状態で見たわけだけど、先入観なく見た印象として
自分は作品の中の「ジュリア」の在り方が少し弱いと思った。
存在するだけでもっと鋭い光を感じさせて欲しい、それがこの作品の構造だと思ったから。
あとからレビューなんかを見てみると結構真逆だったりするのね。
(出演場面は少ないけどジュリアがかっさらった、みたいな)
ジュリアを演じたヴァネッサ・レッドグレイヴという女優さんは
この作品で演じた人物を髣髴とさせる?反体制の闘士で
政治的発言もオープン?にする人らしい。
そういう情報を知って見るとまた違った見え方になったかと考えるに
そうでもないと思う。自分の心の琴線の在りかは同じだから。
女同士の友情という関係から『テルマ&ルイーズ』がオーバーラップする。
そして自分にとっての強くしなやかな女はやっぱり
ジーナ・ローランズなんだよなあ、と再確認したのだった。
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